アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2023-07-28

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アメリカ成長株

2023年7月28日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1274.61で終わりました。一週間前に比べ+6.68(+0.53%)と小幅続伸しました。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.66%)やSP500(前週末比+1.01%)となり、ほぼ同程度の上昇となりました。

FRBは金利を引き上げたものの、「金利引き上げの着地点がある程度見えてきた、一方で景気は底割れしていない」、という見方で、株式市場は底堅い動きとなりました。

<米国の外の懸念材料、スペイン、中国そしてウクライナ>
先週に引き続き、米国国内要因は米国株式市場にプラスの環境です。短期的にかなり上昇したため、目先の利食い売りはありそうですが、金利引き上げの実害を受けるセクターに大きな事件がでない限り、米国株式市場はトレンドとしては反発局面が継続しそうです。

また、先週のコメントで触れた「不安感をつくる外部環境」も、今週は大きなマイナスになりませんでした。

スペインの選挙は、野党の増加は限定されており、特に極右政党が議席を減らしたことは、不安感の減退になりました。
中国経済については、不動産部門の危機を緩和する政策が出されそうとの期待感で、「とりあえずは」問題の現出が抑えられています。(但し、日本のバブル崩壊の時もそうですが、一度資産デフレが始まると、長期的な下落トレンドを変えるは非常に難しいのですが)
しかし、ウクライナだけは、(まだ問題が表面化していませんが)あまり良くありません。

日本(および西側メディア)は
「ウクライナの反転攻勢のスピードは予想より遅れている。だから、スピードアップのために、ここにきて予備的に温存していた戦力の多くを戦線に投入して、ロシア軍の防衛線の突破を狙っている。確かに時間はかかっているが、着実にウクライナ軍は領土を回復させている」
というメッセージを送っています。

一方、(中立的と感じている)ユーチューバーは
「ウクライナ軍は、成功の見込みの立たないのに、多くの兵力を(特に南部)戦線に投入している。しかし、ほとんど領土を回復できないにもかかわらず、かなり大きな損害が出ている。
逆に東部戦線では、ロシア軍の獲得地域が少しずつ広がってきている。
ウクライナ軍が、南部戦線でロシア軍の防衛線を突破する前に、投入している軍(=予備的な戦力であった)が深刻なダメージを受けてしまったら、ウクライナの防衛線が脆弱となってしまう。
その時、ウクライナは一体どうなってしまうのか?」

南部戦線は、非常にクリティカルな局面を迎えているようです。

ウクライナが死力を尽くして(予備兵力も使って)ロシアの防衛線を突破できるか?
それとも、予備兵力を使っても、ロシアの防衛線を突破できず、逆にウクライナの防衛線を守る戦力すら無くなるのか?
(さらに、ウクライナが窮地に陥った場合、西側諸国は、「兵力は出さない、ロシアを直接攻撃する武器も渡さない。」という姿勢を維持できるのか??)

2023年8月は、この戦争の大きな山場となります。
この戦争の結果は、世界の在り方自体にも影響を与えるため、高い関心を持って見ています。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2023年7月28日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1274.61/4582.23=27.82%
26週移動平均との乖離は-0.31%でした。

2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

2022年7月から反発トレンドでしたが、米国の地方銀行破たん、米国連邦政府の債務上限問題などで、相対的に財政基盤の弱い小型成長株は厳しい動きが続いています。
市場環境は引き続き厳しいですが、長期的な視点で見れば、小型成長株は歴史的な買い場となっています。

→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年6月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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