アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2020-10-16

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アメリカ成長株

2020年10月16日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1214.19で終わりました。一週間前に比べて、1.70ポイントの下落(-0.14%)で、ほぼ横ばいでした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.07%)やSP500(前週末比+0.19%)も同じく横ばいです。週の前半はトランプ大統領の回復の安心感もあり上昇したものの、週の半ばに欧州のコロナ感染者急増で欧州株が急落したことから連れ安し、週末にかけて堅調な米国の消費+ワクチン開発の進展を好感して戻すという、方向感のない一週間でした。

<コロナと株式市場>
トランプ大統領は無事回復となりました。「やっぱり薬の効果はすごい」と思ったのですが、その後「イーライリリーが抗体薬の治験一次中断」さらに「レムデシビルの効果をWHOが否定」というニュースが入り、「なんで回復したんだろう??」という感じです。

トランプ氏の回復→ワクチンがなくても薬でかなり治癒できる→新規感染者が増えてもさほど怖がる必要はない・・・というサイクルにはすんなり入れそうにありません。

しかし、株式市場は、3月~4月とは異なり、かなりしっかりしています。背景は以下3つと思っています。
① 米国・欧州ともに「新規感染者は多いが、日次死者数は少ない」=死亡率は大幅に改善
② ロックダウン等のダメージが大きいことを、各国政府が知ってしまったので、「安易に」経済封鎖等の導入ができない
③ 経済の落ち込みには、各国政府が「なりふり構わず金をばらまく」と市場は期待している

特に米国の場合、
① 既に累積感染者の数が多いこともあり、新規感染者の増加スピードは欧州に比べればはるかに緩慢。また日次死者数も横ばいで、増加していない。
② 特に共和党の知事の州は、経済活動の維持にウェイトをおいた政策を継続
③ 追加支援策について、議会で議論中
このため、米国株式市場は堅調な動きが続いています。

しかし、「そもそもどうして死亡率は下がったのか?」=「答え:薬と治療法の改善」と言い切れないところに、一抹の不安があります。「当面の切り札=薬」と思っていたのに、レムデシビルも効かない、となれば新規感染者の増加に対する「株式市場の抵抗力」も限られたものになります。

さらに米国の場合、トランプ氏の大規模な選挙集会、アメリカン・フットボール(プロ・大学)の試合(一部の州ではかなり観客を入れている)が行われるなど、先進国では例外的とも言える「おおらかな」コロナ対策となっています。累積感染率の高さ=集団免疫との距離の近さ、だけで、今回の波を乗り切れるのか?少し心配になります。

<大統領選挙>
トランプ氏は「コロナを無視して、大規模選挙集会」を再開させています。その効果もあり、少しずつ激戦区での支持率は回復しているようです。しかし、まだまだバイデン氏のリードは大きく、このままでは敗戦となります。

このため「(バイデン氏の息子)ハンター・バイデン氏のスキャンダル」という新しい攻撃を仕掛けています。2016年のクリントン氏の私用メールと同じく、「醜聞合戦」に巻き込むことで、「トランプもひどい奴だが、バイデンもそれなりに悪い奴」という印象をばらまくようです。

「人物の差は五十歩・百歩」→「だったら中国に厳しく、古き良きアメリカを守り、経済に強いトランプに一票!」というメッセージが、あと2週間で功を奏するのか?!

あらゆる世論調査で、「経済」だけはトランプ氏への支持率がバイデン氏を上回っています。選挙民の関心が、経済に移るのか?それとも「コロナと人物像」にとどまるのか?これが勝負を決めそうです。

<米国の小型成長株の割安について>
10月16日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1214.19/3483.81=34.85%
26週移動平均との乖離は、+1.55%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には中立、長期的には割安となっています。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年8月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

 

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