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アメリカ成長株:キンセール・キャピタル(Kinsale Capital):普通の保険には入れない人や会社でも入れる保険を提供

金融

アメリカ成長株:キンセール・キャピタル(Kinsale Capital)の概要

キンセール・キャピタル・グループ
Kinsale Capital Group Inc
ティッカーコード:KNSL
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/KNSL

保険に入れない人がいます。保険に入れない会社があります。でも保険に入りたい場合はどうすればいいのでしょうか?このような人や会社のために、保険を提供するののが、このキンセール・キャピタル・グループ社です。

そもそも保険とは、「発生すると大きな金銭的ダメージがある事故を、多くの人がお金を出し合って、被害者にお金を与える」ものです。一般的には、次のような場合に、保険が有効になります。

  • 事故の起こる確率が100%ではない。(一般的には非常に低い)
  • しかし、事故が起こったら大きな経済的ダメージを受ける
  • 多くの人が、その事故にあう可能性がある

例えば、火災保険や自動車保険、を例にすれば

  • 火災や自動車事故に会う可能性は100%ではない。(一般的には非常に低い)
  • 事故が起こった場合の経済的ダメージが大きい
  • 家や自動車を持っている人は、すべて火災や自動車事故に会う可能性がある。

となります。生命保険や、医療保険も同じです。

しかし、世の中には、保険に入れない人がいます。保険に入れない会社もあります。例えば、最近重い病気をした人は、生命保険や医療保険には入れません。(最近少し変わってきましたが)
危険な仕事も保険対象外になるケースがあります。しかし、このような「なかなか保険に入れない人こそ、保険が必要である」とも言えます。

キンセール社は、このような「普通の健康保険や損害保険に入れない人や会社に保険を提供する会社」です。

アメリカの場合、以下の2つの保険があります。
Admitted insurance = 直訳すると、行政が認めている保険
Non Admitted insurance = 直訳すると、行政が認めていない保険

では、行政が認めていない保険は、誰が販売できるのでしょうか?

Non Admitted Insurance は Non Admitted Insurance Company (行政が認めていない保険会社)が出す保険です。行政が認めていない保険会社など、「もぐり」ではないか?という感じがします。しかし、このNon Admitted Insurance は、行政が認めた「正規の保険セールスマン」によって販売されているのです。

この「行政が認めていない保険会社」というのは正確にいうと、州政府や監督官庁の規制を受けていない保険会社です。通常の保険会社とは異なり、保険料率や責任準備金に関する規制を受けていません。だから、「お客が納得すれば、どのような保険でも作れる」という柔軟性を持つことになります。

例えば、
・放火犯が多い場所に建っている家の、火災保険
・トルネードの多発地域に建っている家の、損害保険
・犯罪歴のある社員を雇っている会社の、物品に係る損害保険
・過去何度も保険金の受け取りがあった会社の、工場の損害保険
・今にもつぶれそうな会社の、社屋に関する損害保険
・何度も自動車事故を起こしている人が入る、自動車保険・・・等々
普通の保険会社に行けば、「申し訳ございませんが、保険には入れません」と言われます。

しかし、キンセール社はこのような「特殊なケース」でも対応できる保険を作っています。当然ながら保険料は高くなりますが一般の保険には入れないので、仕方がありません。アメリカの「自由さ、自己責任の文化」を象徴するような会社です。

会社のサイト
https://www.kinsalecapitalgroup.com/

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