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アメリカ成長株:インピンジ(Impinj Inc):無線周波数識別技術(RFID)メーカー

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アメリカ成長株:インピンジ(Impinj Inc)の概要

インピンジ
Impinj Inc
ティーカーコード:PI
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/PI

ワシントン州シアトルに本社を置く、無線周波数識別技術(RFID)メーカーです。2000年4月に設立され、2016年7月にNASDAQに上場しました。2021年度の売上は1億9028万ドル、従業員は332人です。

RFIDはRadio Frequency Identificationの略称で、メモリに内蔵した数ミリ程度のタグから電波を用いて情報を読み書きする技術です。RFIDで利用されるタグをRFタグと呼びます。

RFIDには以下の特徴があります。
(1) 専用のスキャナをかざすだけで複数のタグの情報を一括で読み取れる
(2) 電波の届く範囲であれば距離が離れていても、箱の中に隠れていても読み取れる
(3) 表面が汚れていても読み取れる

インピンジではこのRFIDのタグやタグを読み取るためのリーダーの開発を行っています。あらゆるアイテムをワイヤレスでインターネットに繋ぐことで、パートナー企業のビジネスの仮想化、分析、最適化を支援しています。

同社のRFIDの利用は世界80カ国以上、利用されているアイテム数は世界で600億以上にも上ります。業界としては小売・ヘルスケア・物流の企業を中心に利用されています。

インピンジのRFIDを活用した事例として、日本のアパレルブランドであるユニクロでは、各商品に取り付ているタグの中にRFタグを内蔵させることで、これまでバーコードで1点ずつ読みとっていたのが複数点まとめて読み取り可能になり、レジ待ちの時間短縮に大きな効果を発揮しました。また、レジを通過していない商品が店外に持ち出されると盗難ブザーを鳴らし、盗難防止にも活用しています。

また、無線技術を活用してトラッキングを行うことも可能です。航空会社ではチェックインから飛行機への移送・積み込み・荷降ろしまで、正確に手荷物をトラッキングし、手荷物を漏れなく管理したり作業の効率化に繋げています。乗客からも預けた手荷物の状況や移動経路までをモバイルで確認でき、安心して空の旅を楽しむことができます。

このような事例のように、インピンジの製品やRFIDは日常生活における身近で様々な場所で用いられており、気づかないうちにその技術の恩恵を受けています。

新型コロナウイルスの影響により、取引先企業である小売店の多くが一時閉店などの状態となったことで2020年度の売上は下がりました。しかし、翌2021年度には過去最高売上の2019年度から120%以上もの成長を果たすなど早くも立て直しており、今後も更なる成長が期待されます。

会社ウェブサイト
https://www.impinj.com/ja

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