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アメリカ成長株:ツイスト・バイオサイエンス(Twist Bioscience):コロナ収束の鍵を握る変異種を抑え込むための研究・開発ツールを提供

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アメリカ成長株:ツイスト・バイオサイエンス(Twist Bioscience)のアップデート

ツイスト・バイオサイエンス
Twist Bioscience Corp
ティッカーコード:TWST
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/TWST

昨年の9月に紹介したツイスト・バイオサイエンス社(参照:ツイスト・バイオサイエンス社の概要)は、主にDNAの合成を中心とした事業を展開しています。紹介した時点ですでにコロナ禍にありましたが、それから5ヶ月の間に新型コロナウイルスへの対応が進んでいるようなのでご報告します。

発生から約1年経過した現在も依然として収束を見せないコロナの大流行ですが、ようやくワクチンの接種が各国で始まるなどウイルスと闘うための体制も整い始めてきました。

ウイルスが変化のない単一種であれば対処しやすいのですが、新型コロナウイルスはRNAウイルスであり、短期間に激しく変異を繰り返すために非常に厄介です。

その時点で流行しているウイルスのために開発されたワクチンや抗ウイルス薬がその後変異したウイルスにも効くという保証はありません。イギリスで見つかった変異株の中には現在行われているPCR検査では検出できないものも出てきています。

目まぐるしいウイルスの変異に対処するためには、変異種を特定してどのような変異がどの部分に起こっているのか、性質はどのように変化したかを把握して対抗手段の方も常に更新していく必要があります。そのためには研究者が安全・手軽にウイルスの遺伝情報にアクセスできることが重要です。

同社はこういった需要に答えるウイルスの研究とワクチン・治療薬の開発のために以下のような様々なツールを提供しています。

1)遺伝子ライブラリー
ウイルスの全遺伝子を断片化して図書館の本のように並べたもので、研究者はこれを利用することで危険なウイルスを入手したり直接扱ったりする必要がなくなります。

2)抗体ライブラリー
コロナに感染して回復した人が持つ免疫細胞の抗体の遺伝子を並べたもので、抗体治療薬の開発に利用されます。
ウイルスの検出のためのPCR用プライマーは、通常使われるものよりも長いもので多少変異があってもカバーできるため変異に強いPCRを実現します。NGSパネルは、検体の中に含まれる微量のウイルスRNAを分離し、次世代シーケンサー(塩基配列解析装置)と組み合わせることで、複数の変種が含まれていても正確な塩基配列を決定することができます。

世界的な感染を抑え込んで収束に持ち込めるのか、それともワクチンや治療薬が効かない変異種が次々に出現して制御不能の状態に陥ってしまうかは、変異種をいかにして早い段階で発見し抑え込むかにかかっています。

新型コロナウイルスをターゲットした診断ツール・ワクチン・治療法の開発を後押しする同社のサービスは、変異種を追跡して適切に対処する上で確実に役立つもので、パンデミックの収束に大きな貢献を果たしていくことになるでしょう。

 会社ウェブサイト
www.twistbioscience.com

 

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