アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2020-10-09

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アメリカ成長株

2020年10月9日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1215.89で終わりました。一週間前に比べて、79.39ポイントの大幅続伸(+6.99%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+3.27%)やSP500(前週末比+3.84%)を大幅にアウトパフォームしました。一週間前にトランプ大統領のコロナ感染で不透明感が高まりましたが、回復が予想外に早く、安心感が広がりました。

<トランプ大統領のコロナ感染>
にわかには信じがたいのですが、「たった一週間で回復!」したそうです。

何か隠しているのではないのか?高齢者は一時回復したように見えて、症状が急速に悪化することがある。まだ危ないのではないのか?・・、はっきり陰性って言ってないし・・、等々様々な温測があります。

しかし、本当に、トランプ大統領の表明しているように、「リジェネロン社の抗体医薬+レムデシビル+ステロイド剤をうまくミックスすれば、早期に回復できる」ならば、選挙活動にとってもゲームチェンジャーになります。

トランプ氏は積極的な選挙活動を再開できます。一方で、この1週間「トランプ氏のコロナ対策は全くダメ!」と強調してきたバイデン氏は、今さら「良い薬できたから、もうコロナを気にしなくても良い」というわけにはいきません。引き続き、ソーシャル・ディスタンスに気を使った、間接的な選挙活動の継続を強いられます。

バイデン氏+主要メディアは「トランプは、コロナを軽視し、ウィルスを巻き散らかした無責任男!」と主張します。しかし、選挙民はもしかしたら「自分の体を張って、薬の効果を証明した漢!」と見るかもしれません。

「やっぱりコロナは怖い」と思いたい選挙民の数と、「コロナは治るというポジティブな夢を見て、ストレスから解放されたい」と思いたい選挙民の数。どちらが多くなるかの勝負です。

12日から選挙活動を再開するとのこと。それまでに「陰性」が証明されることを期待しています。(私は個人的に、「コロナにかかっても治る」と思いたいからです)

<米国のコロナ感染の状況>
欧州が心配な事になってきました。日次死亡者数はまだ少ないものの、新規感染者の急増ペースが異常です。あちこちで非常事態宣言も出てきています。米国もいくつかの州で、再び感染者が急増しています。しかし、米国全体では、ピークに比べて低く、増加のペースはまだ緩慢です。日次の死亡者数も落ち着いています。

大統領選挙の結果もそうですが、米国株式市場にとっても、トランプ大統領の回復の真贋は非常に重要です。今後の米国のコロナ対策→米国経済→米国株式に大きな影響を与えるからです。

もし回復がウソならば、「あれだけの治療をしても、やっぱりダメなんだ。これから寒くなるなかで、新規感染者は急増する可能性がある。死者も増える。やっぱり人命優先で、再度のロックダウンもやむなし」というマイナスのスパイラルに陥る可能性が高まります。

一方、回復が真実ならば「トランプ氏の選挙の勝利に間に合うかどうかは別にして、死亡率を下げる方法が明確にあることは証明された。感染者が増えても、そんなに怖がる必要はない。だから、ロックダウンも必要ない。経済活動優先でいける」というプラスの循環に入ります。

<反トラスト法>
このサイトの「自己紹介」のところにも書いていますが、私は成長株の中でも小型成長株に注目しています。長期的に、小型成長株のリターンは、主要インデックスを上回っているからです。さらに、個別の米国小型成長株ファンドは、SP500を「大幅」に上回るリターンを長期的にあげています。

しかし、この6年間ほどは小型成長株のインデックス(ラッセル2000グロース)と主要株式(SP500 )のリターンは、ほぼ同じです。(下記の「米国の小型成長株の割安について」及び「小型成長株関連投資信託のパフォーマンス」をご参照ください)

この6年間、小型成長株が勝たなかった(負けてはいませんが)背景は、GAFAに代表される「超大型IT企業」の隆盛があります。しかし、このGAFA時代が終わりを告げる可能性がでてきました。「反トラスト法の改定」です。

今週、下院民主党から反トラスト法改革についての提案が出されました。もし、バイデン氏が勝ち、下院も民主党が押さえた場合(どちらもかなり可能性が高い)、最悪GAFAは分割されます。その昔、無敵のスタンダード石油が分割されたように。

9月以降、SP500 に対するラッセル2000グロースのアウトパフォームは、このような動きを予見しているのかもしれません。

<米中の緊張>
引き続き、「香港・中国の金融機関への具体的な制裁」が無い限り、米国株式市場への悪影響は限定的と思っています。

<米国の小型成長株の割安について>
10月9日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1215.89/3477.13=34.97%
26週移動平均との乖離は、+1.84%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には中立、長期的には割安となっています。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年8月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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