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アメリカ成長株: サンノヴァ・エナジー(Sunnova Energy):住宅向け太陽光発電パネルの開発・販売

公益産業

アメリカ成長株: サンノヴァ・エナジー(Sunnova Energy)の概要

サンノヴァ・エナジー・インターナショナル
Sunnova Energy International Inc
ティッカー・コード:NOVA
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/NOVA

今回紹介するサンノヴァ・エナジー社は、個人の家の上に太陽光パネルを設置する会社です。自社生産(といっても他社と同じく、中国製ですが)の太陽光パネルを屋根に並べ、さらにバッテリーを活用することで、売電・節電を効果的に行えるサービスを提供しています。

このようなサービスは、既に日本でも多くの家が活用していますが、米国でもこの流れが大きな動きとなっています。サンノヴァ社の場合も、当初は太陽光パネルの設置だけを行っていましたが、近年「パネル+バッテリー」という組み合わせの販売比率が上昇し、現在では新規顧客の約1/3が「パネル+バッテリー」を選んでいます。

ところで、自宅の屋根に太陽光パネルを設置する時の最大の障害は、「当初の金銭的負担」と「将来何かうまくいかなくなる不安」の2つです。サンノヴァ社の場合、この2つの問題の解決策を提供することで、顧客を獲得しています。

まず、当初の金銭的負担の軽減ですが、日本同様、アメリカにおいても様々な補助金があり、消費者の負担を軽減しています。しかし、サンノヴァ社の場合は、助成金以外の方法も活用しています。

日本の場合には「パネルを、ローン等も利用しながら自分で買って、自分で使う(余れば売電する)」となります。しかし、サンノヴァ社の場合、この方法以外に、以下の2つの方法も提供しています。

・サンノヴァ社がパネルを購入し、顧客にリースする。(所有権はサンノヴァ社)そして顧客は、自分の屋根で発電した電力を利用できます。使用した電力の通常の電気代>リース代であれば、顧客にメリットがあります。

・サンノヴァ社がパネルを購入し、顧客はサンノヴァ社から電力を買う契約と結びます。サンノヴァ社との契約電気代は、通常の電気代よりかなり安くなります。この場合、顧客は「屋根を貸している代償として、安い電気がもらえる」という感じになります。

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また、設置後のモニタリング(管理)も重要な事業で、自社製品設置の家のみならず、「もともと他社製品を設置した家」でも「モニタリング・サービス」を受ける契約を提供しています。契約のクラスに応じて、「モニタリングのみ」「追加コスト無しで修繕サービス+モニタリング」さらに「当初予定より発電量が悪ければ、ある一定部分は発電量を保証する+追加コスト無しで修繕サービス+モニタリング」等があります。

パネルやバッテリーの設置、発電システムのリース、売電契約さらにモニタリングと、様々なサービス・事業を顧客に提供することで、顧客の「太陽光パネルを設置する時」の障害を取り除いています。

2020年6月末時点で、サンノヴァ社の顧客数は91,600で、2020年第二四半期の新規顧客獲得数は対前年比54%増という急成長を遂げています。販売は主にディーラーを経由して行っていますが、こちらも2020年3月末は191でしたが、2020年6月には227社と急増しています。まだ急成長企業のため、利益には結びついていませんが、サンノヴァ社の2020年2Qの売上高は、対前年同期比で+23.7%となっています。

いまだ市場普及率は5.6%であり、まだまだ成長余地があります。さらに、もし大統領選挙でバイデン氏が勝てば、一段と大きなフォローの風が吹く、地球環境問題関連の企業です。

逆にトランプ氏が勝った場合、市場の成長スピードはやや減速する可能性がありますが、米国国民の地球環境への関心は高く、長期的には成長トレンドが期待できます。

会社ウェブサイト
https://www.sunnova.com/

 

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