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アメリカ成長株: リヴォンゴ・ヘルス(Livongo Health):生活習慣病を予防するための個別指導プログラムを提供

ヘルスケア・バイオ

アメリカ成長株: リヴォンゴ・ヘルス(Livongo Health)の概要

リヴォンゴ・ヘルス
Livongo Health Inc
ティッカーコード:LVGO
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/LVGO

生活習慣病は運動不足、偏った食事、睡眠不足、飲酒、喫煙、ストレスなどによって引き起こされるもので、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症、ガンなどの原因となります。

以前は“成人病”と呼んでいたものを「生活習慣に気をつけていれば避けられる病気」という啓発の意味も込めて、1996年に厚生省が“生活習慣病”に改称しました。生活習慣病の怖ろしさは自覚症状がなく静かに進行してしまう点にあり、自分では気が付かないうちに水面下で悪化していて気づいた時には手遅れというケースが多いのです。

健康診断で指導されても、どこも痛くも痒くもないのに「運動しろ、食べ過ぎるな、野菜食え、酒やめろ、間食やめろ、タバコ吸うな」などと言われてもピンと来ないのは当然で、日々の仕事に忙殺される中で長期間にわたって自制し続けることは相当に困難です。

そこで登場したのがリヴォンゴ・ヘルス社の“個別指導プログラム”で、契約した会員の血圧、血糖値、体重、歩数などを小型の計測器とリンクしたスマートフォンでモニターし、その数値をもとにオンラインで個別に指導して健康的な生活を送る手助けをします。

少し前に独特のテレビCMで有名になった“ライザップ”という個別指導型のパーソナルトレーニングジムがありますが、同社の個別指導プログラムはライザップのヘルスケア版のようなものです。

定期的な面談がある上、数値が悪くなってくると指導員から電話やテキストメッセージで即座に連絡があり、データを送らなければ催促されます。他人から見守られているという感覚が動機づけになり、健康管理が完全に自分の生活の一部になっていくという仕組みです。

実際この個別指導プログラムを受けた患者の生活習慣病のバロメーターとなる数値が1年ほどで明らかに改善され病気から回復していくことが示されています。

病気を重症化するまで放置すると長期に渡る高額な治療費の負担、働けなくなることによる経済的損失、本人の幸福度の低下を招くことになるわけで、その前の段階で予防することの重要性は言うまでもありません。様々な重篤な病気の原因となる生活習慣病の予防は医療費の大きな削減につながるため、社員の医療費補助の負担に苦慮する多くの企業が導入することが期待されます。

アメリカが“肥満大国”であることは周知の通りですが、肥満は生活習慣病の象徴のようなところがあり、実際アメリカ人の死因は上位のほとんどを生活習慣病に起因する病気が占めています。しかもこの肥満率は上昇傾向が続いていて、10年以内に米国人の過半数が肥満になるという予測もある程です。

危機感をつのらせた米国政府は食事内容のガイドラインを出すなど、何度かブレーキをかけようと試みてきましたが全て失敗に終わっています。そんな中で出てきた同社の個別指導プログラムには大いに期待したいところです。

しかし、すぐに現状の打開策になるとは思えません。それは、肥満のような生活習慣病が同社の個別指導プログラムを導入できるような経済的余裕のある層よりもむしろ健康に気を使う余裕もないような低所得層の問題であるからです。安くて美味いものほど高糖質、高カロリー、高脂質の三拍子が揃っているもので、低所得層ほど肥満率が高く、「貧乏人はやせ細り、金持ちは肥え太る」というのはアメリカのような先進国では全く逆になっているのが現状です。

アメリカでは格差が拡大傾向にある上、コロナ不況によってそれが更に加速される恐れもあり、低所得層に堕ちる人々が増えるにつれて生活習慣病が更に深刻化していくことが危惧されます。

今のところ同社の個別指導プログラムは主に大企業の社員向けであり、これを低所得層にも広げていくためにはどうしても国の財政的支援が必要です。導入コストを差し引いても医療費削減に大きく貢献するのは明らかです。もし、公的部門からこのようなサービスへの関心が高まると、さらなる成長が期待されます。

会社ウェブサイト
www.livongo.com

 

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