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アメリカ成長株: オーソピディアトリックス(OrthoPediatrics) 小児外科の治療に特化したインプラントを設計・開発・商品化

ヘルスケア・バイオ

アメリカ成長株: オーソピディアトリックス(OrthoPediatrics)の概要

オーソピディアトリックス
OrthoPediatrics Corp
ティッカーコード:KIDS
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/KIDS

オーソピディアトリックス社は折れた骨の固定や変形した骨の矯正に使う外科用のインプラントを設計・開発・商品化しています。同社の商品は主に子供のために設計されているのですが、「子供は小さな大人ではない」という発想に基づいています。

2000年代前半までは子供用のインプラントというものは存在せず、手術室で大人用のものを改造して使うのが普通で、色々な意味で「子供は小さな大人」として扱われていたのです。

しかし実際には、
・臓器が未発達でまだ充分に機能していない
・成長が早いため臓器の大きさ・機能の変化が激しい
・体の部位が小さいため細かい作業が求められる
・精神的に幼く不安に陥りやすい
・体に残る傷を最小限にする必要がある
などの点で子供と大人では大きく異なります。

ところが骨を固定するためのスクリューピンと呼ばれるネジ一つとっても、同社によって子供の体の大きさに合わせた細かいサイズで提供されるようになるまでは、大人用のものしか使われていませんでした。

そんな状況に疑問を持った創業者たちは小児外科に特化した外科用インプラントの開発するため、2006年に“整形外科産業のメッカ”とも言われるインディアナ州ワルソーに同社を設立しました。

医者はエンジニアではないので、どのような器具が必要であるかは分かっても、それを具体的な形にすることはできません。同社は医者、エンジニア、その他の専門家とコラボすることで理想的な小児用医療器具の開発を進めており、この分野のイノベーションリーダーとなっています。その技術力は世界で認められ、現在は海外41カ国と販売ネットワークを結んでいます。

子供を救いたいという熱意はインプラントのような器具の開発にとどまらず、米国内外での子供の治療のための外科技能研修施設の支援と臨床教育の提供にも事業を広げています。

同社の目標は、大人の治療よりも繊細で高度な技術が必要とされる小児外科の発展であり、そうした崇高な理念に基づいた活動は純粋に応援したいものです。

 会社ウェブサイト
www.orthopediatrics.com

 

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