アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株市場の動き-2024-05-03

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アメリカ成長株

2024年5月3日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1306.75で終わりました。一週間前に比べ+17.21(+1.33%)の続伸でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.14%)やSP500(前週末比+0.55%)に比べても、大きめの上昇でした。

先週から外部材料の影響が少し薄れてきて、純粋に国内の景気・インフレそして金融政策の行方に焦点が移っています。

今週は、週の前半は雇用コスト指数が予想より高い伸びとなり、賃金上昇に対する懸念から、下落しました。しかし、FOMCが利上げが無く無事に通貨したこと、さらに金曜日(5月3日)に発表された雇用統計が予想より弱かったことから、株式市場は堅調に推移しました。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>
発表された経済資料はまちまちです。しかし傾向としては
・景気は底堅い
・インフレの低下は予想よりスピードが遅い。しかしインフラ加速しているわけではない
・このため利下げのタイミングは先に延びてきた。しかし、利上げ局面は終わっている。
このような環境は、米国小型成長株にとっては、決して悪い環境ではありません。

利下げタイミングが先になったとしても、一時のような大幅なインフラが来ているわけではありません。景気が堅調だからインフレの低下が鈍っているだけです。全体としてはプラスの環境です。
また、金利もタイミングはともかく低下トレンドであり、さらに利上げ環境にはなりそうにありません。

外部材料が落ち着けば、特に原油価格が落ち着けば、小型成長株にとって良好な環境となります。時間をかけて堅調な市場が続くと思っています。
(下記のラッセル2000グロース÷SP500も参照ください)

<外部材料>
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ

前述しましたが、今週も米国小型成長株に影響を与えるような「大きな外部材料の問題」はありませんでした。

しかし、そろそろ次の波乱のエネルギーが溜まりはじめそうです。

中東は、休戦協定についての交渉が続いていますが、イスラエルがハマスのせん滅を目的としている以上、どこまで行っても本当の休戦にはなりません。

ウクライナは、米国の支援予算の可決と動員に対する新法制の設定により、「短期的にウクライナ軍が崩壊する」リスクはありません。
しかし、動員については根本的な問題があります。ゼレンスキー大統領が戦場での苦戦を明確に認めて(=いったいどの程度の死者が出たのかも含めて)、例え武器と資金があっても大幅動員がなければ戦線は維持できないことを表明すべきです。
しかし、こういった事は政治的に難易度が非常に高く、たぶん米国の武器、欧米の資金援助にも拘わらず、長期的にはウクライナにとって厳しい方向に動くと予想されます。まだかなり先になりそうですが、ウクライナの敗北が決定的になった時に、いったいどのような影響が、グローバルな金融市場に与えるのか?が懸念されます。

また、「拘束しているロシアの国外資産あるいは資産から得られる利益をウクライナ支援に使う」というスキームは、国際金融市場の信用の根幹にかかわるため、どのような影響が起こるのか予想できません。

そして、来月、欧州議会選挙が来ます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2024年5月3日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1306.75/5127.79=25.48%、
26週移動平均との乖離は-0.35でした。

 

2020年12月中旬に長期的な持ち合いレンジを上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

2022年7月から27%~28%程度で「底値での横這い」という感じでしたが、2023年9月にはいり、さらにこのレンジを下に突き抜け、ついに2023年11月上旬には25%割れまで下落しました。FRBの利下げ期待が出てきたことから下げ止まっていますが、まだまだ異常に低い水準にあります。

小型成長株の本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。
(外部材料の悪化が小康状態です。このまま小康状態が続くことを期待しています。)

→ 2020年9月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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