2021年3月12日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1608.88で終わりました。一週間前に比べて、100.10ポイントの急反発(+6.63%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+4.07%)やSP500(前週末比+2.64%)も大きく上回る反発となりました。過去3週間、小型成長株は大幅下落していたことから、市場の落ち着きを背景に大きく買われました。
<金融相場から業績相場へ>
先週のこのコメントで指摘したように、小型成長株は主要インデックスに対してかなり割安となっていました。今週は市場の落ち着きにより、見直し買いが入り、予想通り小型成長株は大きなリバウンドとなっています。
しかし、ワクチン接種の拡がり、さらにバイデン政権の景気刺激策が決定したため、今後とも「強い景気+インフレ懸念の長期金利」という綱引きが続きます。長期金利が上昇すれば、株価が不安定になり、金利が落ち着けば業績を好感して上昇、という相場となります。
このため、小型成長株は大きなジグザグを経てトレンドとして上昇する相場になりやすいと思っています。「トレンドを買う、できれば押し目を買う」という感じになると思います。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年3月12日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1608.88/3943.34=40.80%
26週移動平均との乖離は、+2.64%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、2020年12月中旬にこのレンジを上に離れました。7年間の持ち合いが終わり、今後数年にわたる長期的な小型成長株相場が続くと思っています。
短期的には「中立」という感じです。目先は市場の波乱に振られながらも、主力株に対しては「下振れしたら押し目を買う」という感じとなります。
→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年1月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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