アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株市場の動き-2020-09-04

アメリカ成長株市場 アメリカ成長株(米国成長株)市場
アメリカ成長株

2020年9月4日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1108.85で終わりました。一週間前に比べて、45.54ポイントの下落(-3.94%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-1.82%)やSP500(前週末比-2.31%)に比べてもかなり大きな下落となっています。

FANGやテスラなどの大型成長株が暴落したため、小型成長株もつれ安しています。結果的に対S&P500では短期的に、かなり割安な水準となりました。

株価下落の一番の原因は上昇スピードが速すぎたことからくる、利食いです。ナスダックやアクティブな小型成長株ファンド(例えばドリーハウス社の運用するファンド)は、今週の水曜日の時点ではドル建てで年初来30%近く上昇していました。

目先の利食いの後、「FANG等のITの特定銘柄が引っ張る相場が続くのか?」それとも「FANG等これまで買われた銘柄から他の銘柄に対象が変わっていくのか?」相場の流れの変化があるのかどうか、注目しています。

<コロナの新規感染者増のピークアウト>
米国の一部の週で感染が再拡大してきました。このため、米国全体では横ばい状態です。ただし、死者の水準は4月ごろピーク(日次2200名程度)から日次1000名弱と、かなり低い水準にとどまっています。

<米中の緊張>
今週は特に、動きはありませんでした。

<大統領選挙>
各種の世論調査や、大統領選挙の掛け率を見ると、この2週間でトランプ氏はかなりリカバリーしたようです。バイデン氏のリードは10%~15%→5%~10%に縮小しています。

先週はJPモルガンが「バイデン当選を信じていた投資家の皆様、トランプ逆転勝ちのリスクがでてきたので、注意してください」という臨時レポートを出しました。「再生エネルギーVC化石燃料」「IT大手企業への課税や反トラスト法」「増税VS減税」「グローバル経済VS米中デカップリング」等々、株式市場にも大きな影響を与えます。

・選挙集会について
トランプ氏は「コロナなど気にせず、マスクもせず」演説を行っています。一方、バイデン氏は「市民の中に入ることは避け」、「マスクをしながら限られた環境下での記者会見方式の情報発信」を続けています。

バイデン氏には一部の民主党議員から、「積極的な選挙活動をすべき」というクレームも来ているようです。しかし、一方で他の議員は「トランプ氏の選挙活動はコロナ感染を広げている。殺人行為だ!」とクレームしています。バイデン氏も来週から選挙活動を積極化したいと言っているものの、民主党内には賛成・反対の両方があるため、難しい判断を迫られています。

もちろん、「トランプ氏が積極的な選挙活動の結果、コロナに感染する」という可能性もあるため、「何が最終的に良かったのか」は神のみぞ知る、という感じですが。

・BLMとジョージ・フロイド氏の死因
アメリカ国内でのBLMへの支持率が下がってきました。6月には60%以上の支持率だったのに、直近では50%あるいはそれ以下となっています。暴動によって「略奪・放火」など「悪事」への反感が高まってきています。

先週取り上げた「ジョージ・フロイド氏の死因」については、FOX→ウォールストリート・ジャーナル、ワシントンポスト→ABCニュースと少しずつ広がってきました。

先週のコメントにも書きましたが、内容についてまとめると
・検死官は、「体内に致命的な水準の麻薬(=フェンタニル)があった。また首には傷が見られない(=首を強く圧迫した証拠がない)。しかし、麻薬が殺したわけではない」と言っています。

・一方で殺害の容疑者である警察官の弁護士は、「こんなに高い麻薬が体内にあったら、普通オーバー・ドーズだろう?首だって強く圧迫されていない。さらに、健康状態が悪かったフロイド氏は、コロナにもかかっていた。これは事故。警官は無罪だ!」と弁護しています。

参考までにリンク載せておきます。
FOX News 2020/8/27
https://www.foxnews.com/us/medical-examiner-george-floyd-fentanyl-system

FOX NEWS Tucker Carlson 2020/8/28
https://www.youtube.com/watch?v=NxJyXn8niJA

FOX News 2020/8/29
https://www.foxnews.com/us/derek-chauvin-seeking-dismissal-of-charges-in-george-floyd-case-report

Wall Street Journal 2020/8/28
https://www.wsj.com/articles/george-floyds-death-likely-caused-by-drug-overdose-argue-derek-chauvins-lawyers-11598668982

Washington Post 2020/8/30
https://www.washingtonpost.com/politics/in-new-filing-derek-chauvins-lawyer-previews-his-defense/2020/08/29/22f1038a-ea28-11ea-970a-64c73a1c2392_story.html

ABC News 2020/8/31

.

FOXは「フロイド氏の死因はオーバー・ドーズの可能性がある。にも拘わらず、フロイド氏の名前で、アメリカ中で暴動が起こっている。あなたたちは操られている(Manipulated)!」とまで言っています。

もちろんリベラル寄りのCNN等は一切無視しています。(検死官は「麻薬が殺したとは言っていない」「あくまで警官による殺人だ!」という主張です)

バイデン氏もハリス氏もかなりBLMに肩入れしているため、もしFOXの主張するような印象がメインとなった場合、影響は避けられません。今後もこの事件の展開は注目です。

<米国の小型成長株の割安について>
9月4日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1108.85/3426.96=32.36%
26週移動平均との乖離は、-0.14%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
この3週間の相対的下落が大きく、かなり割安になっていています。

→ 2019年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年7月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

コメント

タイトルとURLをコピーしました