アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株:サイア(Saia):ロジスティクスサービスを提供する運送会社

鉱工業

アメリカ成長株:サイア(Saia)の概要

サイア
Saia Inc
ティッカーコード:SAIA
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/SAIA

サイア社は“LTL”と呼ばれる中距離・中ロットの貨物を扱う運送業者で、サービス地域は米国を中心にカナダ・メキシコ・プエルトリコに渡ります。運送業者といえば、「ローテク」で「古い」業界に見えますが、効率化のためにAIも活用する、「ハイテク」で「新しい」業界です。

まず、貨物輸送を大まかに分類すると
①大ロットの貸切便
②中ロットの路線便
③小ロットの宅配便
の3つに分けられます。

①の貸切便は、1台のトラックで目的地まで運ぶだけのシンプルな輸送です。
③の宅配便は、ラストワンマイル問題とも言われるもので人材確保や人件費との戦いになります。
②の路線便は、サイア社が請け負うLTLとも呼ばれる部門で、複数の顧客から引き受けた荷物を混載してトラック運送します。

LTLは貸切便と違って顧客の様々なニーズに答えつつ調整し、最適な運送計画を建てる必要があります。それだけに工夫次第で大幅な効率化・コストダウンが期待できる部分とも言えます。これはロジスティクスと言われるもので、近年はAIなどの最新のIT技術の導入も進んでいます。

トラックや物流センターなどの形がある物をハードとすると、運用方法の調整や検討などのソフト面がロジスティクスに相当します。

同社は顧客のコンサルタントとしてプロジェクト管理・運用の最適化・データ分析・テクノロジー導入のアドバイスなどをすることでトータルの輸送を短時間・低コストに抑えるロジスティクスサービスを提供します。

米国では運送のニーズが急増していて、その理由としては旅行や体験などの“コト消費”がコロナ禍で抑制され、その分が商品を購入する“モノ消費”に向かったことや外出を避けて通販に頼る人が増えたことが挙げられます。

今後コロナ禍が過ぎ去ったとしても人々が通販の便利さから簡単に離れるとは考えにくく、運送需要の高止まりは続くものと予想されます。さらに日本と同じように米国の運送業界でも人材不足が深刻で、物流を効率化するロジスティクスサービスを提供する同社にとっては追い風が続くことになりそうです。

会社ウェブサイト
www.saia.com

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました