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アメリカ成長株: モディーン・マニュファクチャリング(Modine Manufacturing):熱管理テクノロジー企業

鉱工業

アメリカ成長株: モディーン・マニュファクチャリング(Modine Manufacturing)の概要

モディーン・マニュファクチャリング
Modine Manufacturing Co
ティッカーコード:MOD
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/MOD/annual

モディーン・マニュファクチャリング社は1916年に創立された長寿企業で、熱管理に関する事業を100年以上に渡って手掛けてきました。
熱管理とは様々な産業領域において、空冷や水冷などの技術を用いて機器やシステムの温度管理を実現するもので、具体的には空調・冷却設備の熱交換器、ヒートシンク、車用エアコン、オイルクーラー、ラジエーターなどの製品を提供しています。

同社の事業は、パフォーマンス・テクノロジーズとクライメート・ソリューションズの2つのセグメントに分けられています。

1.パフォーマンス・テクノロジーズ
・車や発電機の燃費効率や耐久性の向上、バッテリー性能の改善、過酷環境でのコンポーネントの寿命延長などを実現。
・主な製品は、自動車、産業機器、発電所などで使用される空冷および液冷の熱交換機器(ラジエーター、チャージエアクーラー)など。
・100年以上の熱管理技術を代替燃料や再生可能エネルギー分野に活用し、特に電気自動車関連技術へ注力。
・工場や販売網がアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界の主要国や地域に広がっており、グローバル規模で事業展開。

2.クライメート・ソリューションズ
・幅広い重要分野においてエネルギー効率が高く安全な温度環境制御ソリューションを提供。
・主な製品は、商業空調、ヒートポンプ、データセンター用空調機など。
・CO2冷媒を利用した高効率空調機や静音で衛生的な教室向け空調機の分野で先進的。
・サービス地域は北米および欧州が中心。

以上のように同社の顧客は、自動車、IT、建設などの広範囲の業種・業態の企業であり、特定の業界に依存せずにリスクを分散しているため取引先の動向に振り回されない強みがあります。
こうした安定的な事業基盤を基に同社は今、コンポーネントからシステムソリューションへの事業シフトを進めています。

これまではラジエーターやインタークーラーなどの単体コンポーネントとしての販売が中心でしたが、これからは電気自動車向けのバッテリーシステムや電子機器の冷却パッケージなど、複数の部品や制御機能を含めた統合的なソリューションへ移行する戦略です。

この移行により、
・顧客との強固な関係性の構築
・システム最適化ニーズへの対応力向上
・単体部品事業よりも高い付加価値の実現
・より複雑な製品が求められることで開発力が向上
・複数の製品を組み合わせるという新しい領域でのノウハウの獲得
などの効果が期待できます。

同社には100年以上の長い歴史があり様々な分野に事業を展開してきましたが、業界のニーズ変化に伴い、どうしても成長が鈍化し業績が思うように上がらない部門も出てきています。
そこで同社は「2割の要因が8割の結果を生む」という“パレートの法則”をスローガンに掲げ、事業の選択と集中を図ろうとしています。
限られた資本を生産性が高い部門に振り分け、不採算部門は撤退か合理化するという方針です。
すでに自動車関連事業の一部からは撤退を開始している他、データセンターや熱交換器事業など成長性の高い部門を強化する体制を整えています。

同社の事業が地球温暖化のような環境問題と大きく関連しているところも注目点です。
現代社会はエネルギーなしには成立しませんが、熱交換はエネルギーを効率的に利用する上で大きな役割を果たします。

温室効果ガスや大気汚染を抑えるためにはエネルギー効率を高める必要があり、熱交換効率の向上が重要となります。
現在の熱交換効率はまだまだ低いと言わざるを得ないレベルで、例えば原子力や火力発電所の熱効率は3~4割ほどに過ぎず、残りの6~7割の熱は捨ててしまっているのが現状です。
熱交換には改善の余地が大幅に残されており、理論的には熱交換器の性能が10%向上すればエネルギー消費を5%程度削減できると言われています。

同社は100年以上に渡って蓄積された、熱流体力学や熱交換に関する専門知識と経験を活かして積極的に研究開発を進めており、環境問題の解決にも貢献していくことが期待されます。
今後も環境対応や社会のニーズの流れを捉えながら、高効率・高性能な製品やサービスを提供し続けていくでしょう。

会社ウェブサイト
www.modine.com

 

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