アメリカ成長株:マンテック・インターナショナル(ManTech International)の概要
マンテック・インターナショナル
ManTech International Corp
ティーカーコード:MANT
上場市場:NASDAQ National Market System
業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/MANT
バージニア州ハーンドンに本社を置く、テクノロジー会社です。1968年に設立され、2002年にNASDAQに上場しました。2018年度の売上は19億5855万ドル、従業員は7800人です。
マンテックは米国国防省・情報機関・連邦政府機関の顧客に対し、テクノロジーを駆使した国家安全保障サービスを提供しています。
設立当初は防衛請負業者としてビジネスを行い、50年後の現在では陸・海・空・宇宙・サイバースペース(インターネット上の仮想空間)において軍隊と世界の同盟国のミッションを支援しています。
国防を支援している代表的なシステムとして、C5ISRシステムがあります。
C5ISRはCommand・Control・Computers・Communications・Cyber・Intelligence・Surveillance(監視)・Reconnaissance(偵察)の頭字語です。
高度なテクノロジーが搭載された戦闘機およびその管理システムにより、各戦闘機のデータをリアルタイムに統合し、戦闘機全体の状況認識や戦闘管理・コマンドによるシステム制御などを行うことができます。また、戦闘機だけでなくリアルタイムでの戦術偵察・追跡・戦闘評価・地理データを利用してミッションチームに情報を提供します。
また、マンテックはContinuous Diagnostics and Mitigation(CDM)を提供した最初の請負業者でもあります。CDMは米国政府機関の情報セキュリティレベルを上げる取り組みのことです。米国政府機関のセキュリティ強度を継続的に診断し、政府全体としてネットワークに対するサイバーセキュリティリスクの緩和を行います。
マンテックのCDMでは連邦政府機関・州・地方政府に対し、既存のネットワーク監視機能を継続的に強化・自動化し、重要なセキュリティ関連情報を相互に関連づけて分析する機能を提供しています。その分析結果からリスクを考慮して意思決定を行い、情報セキュリティ体制を整備します。
戦闘・セキュリティのほか、アメリカ航空宇宙局であるNASAの衛星打ち上げの元請業者としても活躍しています。衛星の発射施設において発射の軌道制御や軌道監視・打ち上げなどを管理・制御可能なシステムの開発を行っています。
2009年に打ち上げが100%の成功率を記録して以来、ほぼすべての空軍とNRO(アメリカ国家偵察局)の打ち上げに携わってきました。過去5年間では125の打ち上げをサポートしており、多くの実績や信頼があります。
マンテックは設立当初では米軍が使用する航空機などの有人・無人のプラットフォーム向けのアプリケーション開発を支援していましたが、現在ではロボット・ドローン・その他の無人または自動運転車など、テクノロジーの発展によって生まれた新しいプラットフォームの向けの開発も手がけるようになりました。
これまでの実績や50年間で培ってきた信頼もさることながら、2018年に世界最大級の国際マルチメディア通信社であるThomson Reutersによってグローバルテックリーダーの1社にも選出されており、高い技術力も伺えます。
今後もテクノロジーは進化し続けていくと思われますが、マンテックもまたその進化に伴って国家を守るサービスをより高度で強固なものにしていくでしょう。
会社ウェブサイト
https://www.mantech.com/
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