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アメリカ成長株:コンフォート・システムズUSA(Comfort Systems USA):ビルのオートメーションプロバイダー

不動産

アメリカ成長株:コンフォート・システムズUSA(Comfort Systems USA)の概要

コンフォート・システムズUSA
Comfort Systems USA Inc
ティッカーコード:FIX
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/FIX/annual

 コンフォート・システムズUSA社は、オフィスビル、マンション、病院、工場などの大型施設の空調やエネルギー使用をコントロールするビルオートメーションシステムを構築し、その後の維持管理までを提供するサービスのプロバイダーです。

同社には85年以上のビル建設・稼働のノウハウの蓄積があり、こうした長い歴史で培われた確かなシステムを責任を持って提供してきた同社は顧客の厚い信頼を得て、現在ビルオートメーションシステムのプロバイダーとして米国最大となっています。

現代のビルディングはインテリジェントビルとも呼ばれ、状況を監視してそれに合わせて空調、換気、電力を制御する、言わば一つの生き物のように機能していて、これを実現するためには全体を統合した設計・建設が必要になります。

同社の建築方法は現場で1から作り上げるのではなく、自社の工場内で機器、配管、配線が組み込まれた“モジュール”と呼ばれるユニットをあらかじめ作っておいて現場で組み立てる“モジュール工法”です。

工場での作業には従来の工法と比べて
・天候に左右されない。
・安全に作業できる。
・ミスが少なく正確な作業ができる。
・コストの削減になる。
・追加の予算が生じない。
・工期が最大40%短縮される。
などのメリットがあります。

建築の設計はコンピューターを用いた“仮想建設”によって行われますが、その計算は同社が全国で長年に渡って積み上げた見積もり、配置、調整、資材調達、労務管理などのデータベースを基にしていて、かなりの正確性を持って顧客が提示した予算内に収めることができます。

従来工法では現場で様々な要因が後から加わり、工期が延びたり予算オーバーになることが多々ありましたが、それから比べると大きな進歩です。

同社は顧客の建設計画に初期から関わるだけでなく、最後まで一手に引き受けることで設計・施工費を低く抑え、スケジュールを短縮し、責任の所在を明らかにして顧客に安心感を与えます。

完成したビルの稼働後は室内空気の温度・換気を管理し、冷暖房を最適化してエネルギー消費を最小限に抑えます。

ビルオートメーションには様々なメーカー製の機器が使われていますが、これらのメーカーと直接協力することで同社が統合して管理できる体制を作っています。

機器の調整、トラブルシューティング、診断、設定変更などのビルの監視と管理はオンラインを介したリモートでできるようになっているため、現場に作業員を配置する必要がなくその分の人件費が抑えられます。

従来のビル建設は現場で鉄骨を組み、コンクリートを流し込んで固め、枠組みが出来上がってから機器・配管・配線を設置していくのが手順でした。
最近は同社のような工場でモジュールを作って現場で組み立てるだけのモジュール工法が増えてきました。

屋外での作業は、危険が伴う分人件費が高くなり時間もかかりますが、ほとんどの作業が工場内で済むモジュール工法は様々な面で有利です。
現場から工場への移行は、労働環境改善に大きく貢献していて、屋内の安全・快適な環境でじっくりと作業できるためミスも減り作業効率も上がります。

最近は過酷な現場での作業員の人材確保が困難になっていますが、自宅から通える工場勤務となると屋外での重労働を嫌う若年労働者も集めやすくなります。また、モジュールを人件費の安い海外工場で作ることでさらにコストを下げることも可能です。

以前は数階建てが限界でしたが、今は技術の進歩で高層建築にもモジュール工法が使えるようになり、効率化による環境負荷低減も評価されていることも考えると、よほど特殊な建築物でない限り、オフィスや工場などのビルディングはモジュール工法が主流になっていくのは確実でしょう。

 会社ウェブサイト
www.comfortsystemsusa.com

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