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アメリカ成長株:カーバナ(Carvana):オンライン特化の中古車販売

消費者向けサービス

アメリカ成長株:カーバナ(Carvana)の概要

カーバナ
Carvana Co
ティッカーコード:CVNA
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/CVNA/annual

カーバナ社は、米国でオンラインによる便利で手軽な中古車販売プラットフォームを運営しています。

顧客はパソコンやスマホからカーバナのサイト上にある幅広いラインナップの中から気に入った中古車を選びオンラインで購入できます。
中間業者を介することなく直接的に中古車を顧客に提供するシステムを構築していて、店舗や販売員を極限まで減らし、徹底的なコスト削減と効率化を図っています。

同社のオンライン販売には以下のような特徴があります。

1.完全なオンライン取引
・対面式商談は不要で、希望車種の検索から購入、支払い、配送予約まで全てオンラインで完結する。

2.幅広い車種と手頃な価格設定
・25,000台以上の中古車を揃えていて、その中から予算に合わせて選べる。

3.配送や自動車自動販売機による納車
・316以上の都市で購入車両を配送する。
・一部地域では24時間利用可能な自動車自動販売機で車両を受け取れる。

4.返品ポリシーや保証の充実
・全車両に7日間の返品ポリシーと100日もしくは4,189マイル走行以内の無料修理保証が付属する。

5.自社による円滑なオートローンの提供
・申し込みから承認まで迅速かつ簡単な流れで自社ファイナンスを利用できる。

オンライン販売という性質上、試乗はできませんが気に入らない場合7日間以内であれば返金されます。
返品可能な通販で靴や衣服を買う感覚に近く、試乗で一回乗ったくらいでは気づかないような問題点があったとしてもキャンセルできるため、むしろこちらの方が安心と感じる人も多いかもしれません。

同社は、業界最大手であるCarMax社に次ぐ米国で第2位の中古車小売業者ですが、CarMaxと比べると低価格で提供することができます。
CarMaxは全米に200以上の販売店を持っていて、対面での交渉や試乗が可能ですが、その分のコストが価格に上乗せされるためです。

コロナパンデミックの影響で自動車業界のサプライチェーンの混乱が続いたことで新車の供給が減り、中古車の価格が急上昇しました。
さらに、このところの金利の上昇が顧客の購買意欲を削ぐことに拍車をかけました。
こうした逆風を受けて同社は2022年には大幅な赤字を出すなど、一時的に業績が悪化しました。

しかし、在庫の削減、広告費の削減、効率化、クレジットの緩和などの改善策によって現在は回復し、2023年の第3四半期には過去最高の業績に達しています。

 

広告費を削減する代わりに増やしているのが、人目を引く巨大な自動車の自動販売機です。

ガラス張りのタワーの中に中古車がミニカーのように陳列されていて、コインを入れると車が出てくるガチャガチャのようなユニークな建物です。

実際にコインを入れるシステムまで作り込んでいて、この度肝を抜く巨大タワーは話題になり、多くのカーユーザーに知られることになりました。
車を受け取れる実用性と人目を引く建物による広告効果の両方を狙ったもので、“車の自動販売機でおなじみのカーバナ”という認識が広まりました。

車のような高価な買い物は、事前に店舗に何度も出向いて販売員と交渉を重ねるのが普通でしたが、今は返品や交換が難しい新車の購入でもオンライン販売が広まりつつあるなど、顧客の購買行動も変化しています。

車のオンライン販売は、実店舗にかかる施設の建設・運営費、人件費だけでなく施設維持や人・物の移動に消費されるエネルギーも削減できる環境にも優しいビジネスモデルと言えます。
販売側と顧客側双方に多くのメリットがあるこの販売方式は今後広がっていくと見込まれており、将来は新車も中古車もインターネットで買うのが普通になる時代が来るかもしれません。

会社ウェブサイト
www.carvana.com

 

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