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アメリカ成長株:カーペンター・テクノロジー(Carpenter Technology):金属素材・部品メーカー

鉱工業

アメリカ成長株:カーペンター・テクノロジー(Carpenter Technology)の概要

カーペンター・テクノロジー
Carpenter Technology Corp.
ティッカーコード:CRS
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/CRS/annual

カーペンター・テクノロジー社は特殊合金の製造・加工・販売の事業を北米、南米、欧州、アジア太平洋地域に展開しています。

合金は、鉄、ニッケル、コバルト、チタンなどの複数の金属を混合して製造されるもので、単一の金属よりも優れた物理・化学的性質を持っています。
混合する金属の種類や比率、順番、溶解温度・時間、圧力、冷却速度、熱処理を調整することで様々な性質の合金が作られます。
合金の中でも特殊な用途や高温・高圧などの厳しい使用条件に耐えるものを特殊合金と呼んでいて、一般的な合金よりも高価で取引されます。

同社が製造するのは、航空宇宙、自動車産業、医療、エネルギーなどの幅広い分野で使用される高温合金、ニッケル銅合金、ステンレス鋼、チタン合金、医療用合金などの高性能な特殊合金で、高強度、耐熱性、高耐食性、耐摩耗性、生体適合性などの優れた性能を持っています。
これらの分野では軽量化と小型化が重要となりますが、そのためには素材だけでなく部品の構造にも工夫を凝らす必要があります。

近年盛んになってきた金属3Dプリンティングは、金属粉末をレーザーや電子ビームで溶かして一層ずつ積み重ねて立体構造物を形成する技術で、細かくて複雑な形状の部品の製造も可能です。
樹脂を使った安価な3Dプリンターが市販されていて趣味に利用している人もいるほど普及してきましたが、金属3Dプリンティングは樹脂の代わりに金属を使う工業用の大型の機械です。
金属部品は従来、溶けた金属を金型に流し込む“鋳造”で作られていましたが、形状に制限があり、複雑で高精度の部品を作るのは困難でした。
金属3Dプリンティングは複雑な構造物を正確に短時間で制作できるという点で金属部品の製造に大きな進歩をもたらしました。

同社の金属3Dプリンティングは材料に特殊合金を使うことで、さらに複雑で高機能な部品を作ることができます。
高強度で高温・低温・摩耗・腐食に強く、飛行機のエンジンや着陸装置、自動車のボルト・ナットや燃料タンク、医療用の人工関節、インプラント、発電機のタービン、バルブなどに使われます。
同社の特殊合金や金属3Dプリンティングは軽量化と効率化に大きく貢献するもので、エネルギー効率を改善し、二酸化炭素排出量を削減することで環境負荷を下げる効果があります。

近年の環境保護重視の流れからこうした技術のニーズは高まっていますが、同社はビジネスチャンスと捉えていて、新しい市場への進出も狙って今後も成長していくことが期待されます。

会社ウェブサイト
www.carpentertechnology.com

 

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