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アメリカ成長株:クロックス(Crocs):類似品との競争による低迷からの復活

一般消費財

アメリカ成長株:クロックス(Crocs)の概要

クロックス
Crocs, Inc.
ティッカーコード:CROX
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/CROX

当サイトは、「まだ日本人にはあまり有名ではないが、今後成長すると期待される会社」を紹介しています。しかし、今回は「以前有名だったけど最近聞かなくなった会社で、実は復活を遂げている会社」を紹介します。

クロックス。合成樹脂製のサンダルを作っている会社です。日本でも知らない人はいないと思う有名な合成樹脂製サンダルのブランドです。2010年ごろまでは日本でもブームになりました。

しかし、その後多くの類似品との競争になり、最近は以前ほど目立たない会社、という印象です。でも、この会社この2年ほど大復活だったんですね。(もう知っている人がいたら、申し訳ございません)

類似品との競争などがあって2010年代の前半は業績が悪化しました。2014年7月には全世界で100近いお店を閉鎖し、社員も200人程度解雇しました。そして2015年12月期には8300万ドル(約100億円)もの赤字を出していました。しかし、一方でアメリカのボストンに「グローバル・コマーシャル・センター」を設置するなど、反転攻勢への布石を打ちました。

クロックス社の復活には2つの柱がありました。一つ目は「差別化」、もう一つは「カスタマイズ」です。

まず、差別化については、「革新的な新商品の開発」「イーコマースへの注力」があげられます。
商品開発については、2018年に発売された「ライトライド」という商品が当たったことが大きな成果です。さらに今年は「リバイバ」が発売され、立て続けに商品を開発することで「類似商品を置き去りにする」という戦略が功を奏しています。
またイーコマースへの注力も業績回復に貢献しています。この2年ほどイーコマースの売上は、顧客データの分析と活用を背景に、毎四半期二けた成長(10%を超える成長)をしています。

さらに、アジア市場においては、提携を積極的に行うことで売上拡大を図ってきました例えば日本においてはビームス(BEAMS)社とコラボをしています。

もう一つの柱であるカスタマイズは、「消費者が自分の好きなように、クロックスを飾り付ける」という遊びを取り入れました。アメリカの消費者向けウェブサイト
https://www.crocs.com/

を見ると、クロックスに付ける様々な飾り(チャーム)が紹介されています。

消費財にも「特許」はありますが、その特許に触れない形で類似品を作ることは、精密機械や薬品に比べてはるかに容易です。このため、「はやりの商材を作っても、すぐに類似商品に追いつかれてしまう」というリスクが常に伴います。一時ブームになってもその時期は短く、「常に新しい、革新的な商材を作り続けなければいけない」という非常に厳しい業界です。

投資家向けウェブサイト
https://investors.crocs.com/overview/default.aspx

(消費財の場合、消費者向けウェブサイトは、商品紹介が目的です。
会社情報にいくつくまで、かなり面倒なので投資家向けウェブサイトを掲載しました。)

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