アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株: チャーチヒル・ダウンズ(Churchill Downs):競馬場とカジノを運営

その他

アメリカ成長株: チャーチヒル・ダウンズ(Churchill Downs)のアップデートおよびその他カジノ関連銘柄

チャーチヒル・ダウンズ
Churchill Downs, Inc.
ティッカーコード:CHDN
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/CHDN

2020年2月10日、コロナの問題が大きくなる直前に紹介したのがチャーチル・ダウンズ社です。有名なケンタッキー・ダービーを開催するチャーチル・ダウンズ競馬場を経営している会社です。
→ チャーチヒル・ダウンズの概要

米国の場合、「ギャンブル」に関わる企業は、「物理的施設への依存の高さの違い」がある3つの事業に関わります。もちろん会社によってウェイトが異なります。
1)カジノの運営 (ホテルやカジノ場、劇場など物理的施設に依存)
2)競馬場等の運営 (競馬場という施設を持つが、電話投票、ネット投票も可能)
3)オンラインカジノの運営 (物理的施設を持たない)

まずカジノですが、「飲食、旅行、イベント」を全て含むため、コロナの逆風を一番大きく受けました。多くのカジノが廃業・閉鎖となりました。有名なラスベガスでは、大量の失業者がでています。

次に競馬等ですが、オンライン投票等もできるのですが、やはり「その場に行かないと盛り上がらない」ようです。最悪ではないのですが、冴えない状況でした。例えば、2020年のケンタッキー・ダービーは無観客(さらに時期も3ヶ月遅れ)で行われたのですが、売上高は前年の半分でした。

一方、3)のオンラインカジノ、オンラインギャンブルは絶好調です。ロックダウンで家に居ても暇なので、多くの市民が利用したためです。

チャーチルダウン社の場合は、2)がメインで、1)も行い、3)も少しずつやっている、という感じです。2020年1年間の売上は10億5400万ドルで前年比-21%、最終利益は8190万ドルの赤字(2019年は1億3750万ドルの黒字)と散々でした。

しかし、競馬が無観客で開催できたこと、さらにオンライン投票もあることから回復が早く、カジノの損失があったものの株価は2020年秋にはコロナ前の高値を抜きました。逆に、カジノがメインの会社(例えばシーザーズ・エンターテインメントやバリーズ・コーポレーション等)は、回復が遅れました。しかしこれらの会社も、ワクチン接種が始まった2020年末にはコロナ前の高値を抜き、その後株価は堅調に推移しています。

いよいよこれからはワクチン接種が進み、各種の規制が緩和されるため、カジノや競馬場関係に追い風が吹きます。

まだ、多くの施設は「完全復活」とは言い難いのですが、既に良い兆候がでています。今年のケンタッキー・ダービーは5万人の観客を入れて5月1日に行われました。まだ入場制限があったため、例年の15万人に比べれば観客数はかなり少ないのですが、それでも売上は昨年のほぼ2倍となっています。(しかし2019年の水準にはまだ少し届いていません)既に大リーグの試合の観客の制限もなくなってきました。競馬場の観客制限もなくなっていきます。

さらに今後回復が期待されるのがカジノです。こちらは「屋内」で「密」なのでなかなか完全復活とはいきませんが、屋内での活動への制限が緩和されるにつけ、「旅行関係で一番お金が落ちる業界」が潤うのは間違いありません。

この点、シーザーズ・エンターテインメントやバリーズ・コーポレーション等のカジノのウェイトの高い会社は一段と回復が期待されます。

競馬やカジノ、社会が正常化すれば遊びたい気持ちに一段と火が付くことでしょう。

会社ウェブサイト
https://www.churchilldownsincorporated.com/

<その他参考銘柄>
バリーズ・コーポレーション :ティッカーコード BALY
https://www.ballys.com/

シーザーズ・エンターテインメント:ティッカーコード CZR
https://www.caesars.com/

 

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