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アメリカ成長株:アメレスコ(Ameresco):総合電力エネルギー会社

公益産業

アメリカ成長株:アメレスコ(Ameresco)の概要

アメレスコ
Ameresco Inc
ティッカーコード:AMRC
上場市場:NYSE
業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/AMRC/annual

アメレスコ社は、再生可能エネルギーを利用するためのプラントの開発から建設・運用までを一括してエネルギーソリューションとして提供する事業を北米と欧州に展開しています。エネルギーの供給だけでなく施設全体を省エネルギー化することで稼働時の総エネルギー消費量と二酸化炭素の排出を最小限に留めます。

現在、世界中で環境・経済の面からエネルギー使用の効率化が求められていますが、突き詰めて行くと“マイクログリッド”と呼ばれる分散型電源にたどり着きます。
従来の集中型電源は電力消費地から遠く離れた場所に大規模な発電施設を建設し、そこから送電線を通して各地に運ばれるため送電ロスが発生し、発電で生じた熱は捨てられています。

一方、分散型電源は電力消費地の間近に小型の発電所を置くため、送電ロスが少なく排熱も直接利用できるわけですから当然効率は高くなります。

ただし、分散型電源は激しく変化する電力需要に対応するのが難しく、安定供給が課題となりますが、マイクログリッドは一定の地域をまとめて発電と蓄電のネットワークにつなぐことで需要と供給をバランスさせることが可能です。

同社は再生エネルギーを使った発電によるマイクログリッドを構築すると同時に、照明、水、暖房、換気、冷房の制御と建物の断熱による省エネを徹底し、エネルギー源には燃料が不要の太陽光発電、地熱、風力や再生可能天然ガス(RNG)を使います。
RNGは農場から出る有機性廃棄物を発酵させて得られるバイオメタンで、元々大気中にあった二酸化炭素に由来する上、自然発生する温室効果が高いメタンガスを回収する効果もあります。

こうした“効率化+省エネ+再エネ”という3重の策により、放出される温室効果ガスを最小限に留めます。
このような総合的なエネルギーソリューション事業はEaaS(Energy as a Service/サービスとしてのエネルギー)と呼ばれていて、再生可能エネルギープラントの設計・建設、資金の調達、稼働後の施設運用、燃料の調達、省エネなどのエネルギーの供給から使用までの全てを網羅するサービスが含まれています。
稼働に必要なエネルギーが少なくて済むということはダイレクトにコスト削減につながるため、EaaSは財政的なハードルが高い再生エネルギーの導入を促進します。

火力や原子力などの大規模集中型電源が戦争、災害、パンデミックに振り回されてきたことを考えると、安定供給という意味からも再生可能エネルギーやマイクログリッドが有利になってきているのは確かです。

エネルギーや資源を国外に依存するリスクを学んだ世界では、グローバルよりもローカルが重要視されつつあり、集中型電源から地産地消の分散型電源に移行するのも自然な流れで、急がれる温暖化対策とエネルギー安全保障が後押しとなり、今後EaaSの市場が拡大していくことが期待されます。

 会社ウェブサイト
www.ameresco.com

 

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