2022年12月16日の米国小型成長株インデックス（Russell 2000 Growth）は、1094.12で終わりました。一週間前に比べ14.37ポイントの続落（-1.30%）でした。主要インデックスのNYダウ（前週末比-1.66%）やSP500（前週末比-2.08%）よりもやや小さな下げでしたが、一週間前が大幅なアンダーパフォームをしていたため、小型成長株の相対的な弱さは継続していると言えます。
FRBによる利上げは予想通り50bpであったものの、最終的なターゲット金利が高くなったことにより、来年の景気悪化はかなり大きなものとなる懸念がでたことが、売り材料となっています。
さらに中国のウィズコロナ政策が、裏目にでるリスクも懸念され、株式市場はしばらく厳しい動きが続きそうです。
＜小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 ＞
2022年12月16日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1094.12/3852.36=28.40%
26週移動平均との乖離は-0.33%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32％～38％のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドになっていますが、現在でも歴史的な安値水準にあります。
この半年は、27%から29%とやや反発していましたが、再び下落に転じています。長期的には現在の水準は相当割安ですが、短期的には絶対水準も相対水準（対主要インデックス）でも、小型成長株は厳しい動きが懸念されます。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス（2022年11月末時点）
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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