2020年3月20日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、701.32で終わりました。一週間前に比べて、122.90ポイントの暴落(-14.91%)でした。2週連続での暴落となりました。主要インデックスのNYダウ(前週末比-17.30%)やSP500(前週末比-14.98%)に比べるとやや下落率は小さかったものの、一週間前の下落が大きかったため、この2週間の合計下落率では、小型成長株の下落率は主力株より大きくなっています。
この数週間のコメントにも書いている通り、「金融・財政政策」だけではこの市場の波乱を抑えるには力不足であり、やはり相場の明確な底入れは「効果がある既存薬の処方箋」が見つかることが必要となります。治験薬(=臨床試験中の薬)の場合は、どうしても毒性(=副作用)の見極めが必要で時間がかかりますが、それでも「かなり効果が見込める」という症例が出てくれば、大きな安心材料になります。
いずれにせよ、「金融・財政政策でごまかして、時間を稼いでいる間に、治療を予感させるような薬の出現を待つ」というのが政策の骨格です。相場もそれに従った動きとなり、「金融・財政政策だけの間」は波乱が続き、「治療を予感させる薬の出現」で一気に不安感が薄れ、反発になります。
ここで注意すべきは、「治療を予感させる薬の候補はかなり出てきている」ことです。症例がたまり、「予感を強くさせる薬が見つかった瞬間」に、じゃぶじゃぶの金融・財政政策のプラスの効果が一気に相場に反映される→急反発になる可能性があることです。
現在のような超波乱相場では、底値を一点で予想することは不可能だと思っています。引き続き、実績のあるファンドマネージャーが運用している米国小型成長株ファンドを、「毎日少しずつ購入」するような方法が良いのでは、と思っています。
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