2022年11月4日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1108.97で終わりました。一週間前に比べ39.52ポイントの反落(-3.44%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-1.40%)よりは大きな下げでしたが、SP500(前週末比-3.35%)と同程度の動きでした。
FRBによる利上げは予想通り75bpでしたが、パウエル議長のコメントにより「最終的な金利の到達点は、これまでの予想より高い」ことが懸念され、株式市場は下落しました。
<株式市場の下値抵抗力と中間選挙>
今年6月からの相場を見ると、利上げの最終到達地点が上に移動しているのに、むしろ少しずつ下値抵抗力が増していると思っています。既に現在の株式市場は相当な金利高を織り込んでいます。
また、同じリスクアセットである仮想通貨もかなり安定した動きとなってきています。
FRBの政策の変更(ピボット)を予想させる何かが出れば、かなり反発できる地合いとなってきました。
しかし、今週はいよいよ中間選挙です。
民主党と共和党では、ESGやウクライナなど、国際的に大きな影響を与える分野で、大きな政策の違いがあります。
予想では、下院は共和党が優勢、上院は拮抗とのことですが、予想より共和党が勝った場合、今後数か月の相場に大きな影響を与える材料が出る可能性があります。波乱の芽が出ないことを祈っています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年11月4日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1108.97/3770.55=29.41%
26週移動平均との乖離は+0.98%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドになっていますが、現在でも歴史的な安値水準にあります。
まだまだ、小型成長株は買い、と思っています。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年9月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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