2022年8月19日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1218.24で終わりました。一週間前に比べ38.75ポイントの反落(-3.08%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.16%)やSP500(前週末比-1.21%)の下落率を上回り、この4週間続いた「小型成長株の反発相場」の反動が出た感じでした。
先週のこのコメントでも指摘したように、この1か月半の反発は急速で、さすがに少し休憩が必要なステージに来ています。市場は、国際商品市況、雇用と賃金、金利、企業決算等もう一度見直したい局面にあります。
しかし、(これも先週書いたままですが)長期的な視点でみると小型成長株の割安は依然として解消されておらず、小型成長株の買い場は継続していると思っています。
<ウクライナ情勢>
戦線は膠着しており、原発に何かない限り、米国成長市場に大きな影響は及ぼしそうにありません。
<中国経済>
不動産問題とゼロコロナ副作用で景気は低迷していますが、中国政府から明確なサインは出ていません。
日経新聞によれば「習近平総書記が共同富裕を再び強調」とのニュースがありました。一方で、李克強首相が(共同富裕とは対立する可能性のある)、改革開放の推進を強調しているそうです。
中国は政治の季節を迎えており、いろいろと振り回されそうです。米国小型成長株も。
(波乱で突っ込んだら、長期的な買い場と思っています)
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年8月19日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1218.24/4228.48=28.81%
26週移動平均との乖離は+0.66%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドになっていますが、現在でも歴史的な安値水準にあります。
まだまだ、小型成長株は買い、と思っています。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年7月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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