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アメリカ成長株:メッドペース(Medpace):バイオベンチャーをサポートするCRO

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アメリカ成長株:メッドペース(Medpace)の概要

メッドペース・ホールディングス
Medpace Holdings Inc
ティッカーコード:MEDP
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/MEDP

 新型コロナウイルスの脅威に世界中の人々がさらされた結果、新しい薬やワクチンの開発にかつてないほど注目が集まることになりました。
新規開発には臨床試験という大きなハードルが待ち構えていて、無事に国家機関の承認を受けて発売までこぎつける新薬は申請数の一割程度です。

コロナワクチンの開発では大規模な治験もあっという間に終了しましたが、治験者を集めることがこれほどまでにスムーズに進んだことは今までなかったことで、通常の治験はこれほど簡単に進むものではありません。

そんな困難な道のりを、手を携えて市場投入というゴールまで導いてくれるのが今回紹介するメッドペース社です。

同社はいわゆるCRO(医薬品研究開発業務受託機関)であり、バイオベンチャーのような小規模な研究機関の臨床試験を支援する事業を、北米、欧州、アジアなど世界40カ国でグローバルに展開しています。

現在、新型コロナウイルスのパンデミックを抑え込む切り札となっているmRNAワクチンですが、この驚くべき効果を発揮している画期的なワクチンを開発したドイツのビオンテック社や米国のモデルナ社はバイオベンチャーです。

大手製薬会社はリスクの伴う新規開発を嫌う傾向にあり、画期的な新薬の開発はバイオベンチャーが先導しているのが現状なのです。

同社は承認に伴う複雑な手続きや臨床試験の調整を代行することでバイオベンチャーが持つ小さなタネを大きく育て一刻も早く新しい治療薬を患者さんのもとに届けることに貢献しています。

新規治療薬が誕生するまでの治験は
・臨床前試験(動物実験)
・フェーズⅠ(健常者を対象とした安全性試験)
・フェーズⅡ(少数の患者を対象とした有効性・安全性試験)
・フェーズⅢ(大規模な有効性・安全性試験)
の順で進みます。

同社が提供する各段階におけるソリューションは以下のとおりです。
・臨床初期段階(臨床前~フェーズⅠ)
動物からヒトへ実験条件を変換して最適な試験をデザインします。
・臨床段階(フェーズⅡ~Ⅲ)
世界中の患者を対象として各国のルールに合わせた臨床試験を設定します。
・臨床試験後のフォロー
臨床試験では条件の揃った患者だけを対象としていますが、実際の医療現場では様々な条件の患者に使われることで多くのデータが蓄積されます。これをデータベース化して現場の治療に活かします。

日本の製薬会社はワクチン開発や創薬に消極的ですが、対照的に米国ではFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認された新規治療薬の数の増加傾向が続いています。

そんな米国でもコロナ禍に入り進行中だった臨床試験が止まって新薬の承認申請は激減しましたが、ワクチン接種が進んで経済活動を再開しつつある現在は治験が再開されコロナ禍以前の勢いが戻ると予想されています。

今回のパンデミックではワクチンを自国生産できる国とできない国との“ワクチン格差”が明白になり、ワクチンや治療薬の自国開発の重要性を思い知らされる結果となりました。

今後、自国開発を積極的に進める国が増えるのは確実である上にコロナ収束によって治験が再開されることも相まって治験の需要が高まりつつあり、グローバルな治験ソリューションを提供する同社の果たす役割は益々大きくなっていくものと期待されます。

会社ウェブサイト
www.medpace.com

 

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