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アメリカ成長株: ブート・バーン(Boot Barn):ブーツやジーパンなど西部劇を彷彿とさせるファッション専門小売

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アメリカ成長株:ブート・バーン(Boot Barn)のアップデート

ブート・バーン
Boot Barn Holdings Inc
ティッカーコード:BOOT
上場市場:NYSE

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/BOOT

2019年11月、コロナ禍の3カ月前にブート・バーン社を紹介しました。
→ ブート・バーンの概要

西部劇に出てくるような衣服や靴の専門店を経営している会社です。様々な自社ブランドを持ち、実店舗とEコマースを駆使して販売しています。

2020年1月~3月における当社の売上高の比率は店舗=86%、Eコマース14%でした。このため、コロナによる行動規制の影響を大きく受け、既存店舗売上は2020年1月~3月から悪影響を受け7月~9月まで減少が続きました。

しかし、2020年10月以降は増加に転じ、結局2020年4月~2021年3月の既存店売上は前期比+3.1%となっています。2020年10月以降と言えば、アメリカでは再び感染者が急増し、2021年1月初旬には一日30万人近く新規感染者が出た時期です。

既存店売上 (対前四半期)

期間 19年12月 20年3月 20年6月 20年9月 20年12月 21年3月
増減 +6.7% -4.7% -14.9% -5.1% +4.6% +26.9%

アメリカでワクチン接種が始まったのは2020年12月中旬、「100人当たり50回」を超えたの2021年4月上旬です。2021年1月~3月と言えば、ロックダウンで新規感染者は減少に向かったものの、ワクチン接種は100人当たり10回→40回程度の時期です。この時期で既にコロナ前の売上を上回っていたことになります。

さらにコロナにも関わらず新規店舗の開店も継続し、2020年3月末の259店舗から2021年3月末には273店舗に増加しています。

既存店売上増+新規店舗増に収益は順調に改善、さらにコロナ前を凌駕しました。2021年3月末までの1年間で、売上は対前年比で5.7%増加、営業利益は17.2%増加となっています。コロナの悪影響は2020年1月~3月には少し入っていますが、メインは2020年4月~6月でしたので、いかにその後の回復が凄かったかが分かります。

米国全体の消費回復が言われ始めたのは3月以降なので、同社の回復は驚異的と言えます。消費財業界における、勝ち組と言えます。

ブート・バーン社の店舗は郊外にある大型店を主力とするため、都市部のロックダウンの影響を受けにくかったことも理由の一つです。さらに、コロナ下で「アウトドア人気」が高まったことで、同社の製品への需要が伸びたことも要因として挙げられます。

さらにこれからは、ワクチン接種がすすんだことで、Eコマース→店舗に出向いて買い物がしたい、という流れが一段と強くなります。2021年1月~3月の四半期業績は驚異的な成長をみれば、4月以降さらなる成長が期待できます。

コロナ後の消費リカバリーでの、勝ち組であるブート・バーン社には今後も注目したいと思っています。

会社ウェブサイト
https://www.bootbarn.com/home

 

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