アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2020-12-30

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アメリカ成長株

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

2020年12月30日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1455.25で終わりました。一週間前に比べて、38.04ポイントの反落(-2.55%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.35%)やSP500(前週末比+1.43%)は上昇しており、小型成長株がこの4週間の急伸していたため利食い売りが出たようです。

2020年はコロナ一色の世の中でしたが、過剰ともいえる金融・財政政策の下支えにより、米国成長市場は非常に強い一年でした。

<小型成長株相場>
非常に長期的なトレンドで、「成長株の焦点が、大型株から小型株に移っている」と考えています。2020年12月に、2013年から続いていた主力株に対する(ラッセル2000グロース÷SP500)の持ち合い相場を上に抜けました。

大手IT銘柄に対する市場・社会の目が厳しくなってきたため、この動きは今後数年間続く可能性があります。大型成長株はITのウェイトが非常に高く、さらにIT以外の大型成長株は、そもそも成長期待感が低いため、主力IT株の伸びが鈍れば、大型成長株全体の株価の伸びも限られます。

下の2つの図はラッセル社が発表している、大型成長株指数(ラッセル1000グロース)と小型成長株指数(ラッセル2000グロース)の産業セクターウェイトです。

 

<大型成長株:ラッセル1000グロース:産業ウェイト(2020年11月30日)>

 

 

 

 

 

 

 

 

<小型成長株:ラッセル2000グロース:産業ウェイト(2020年11月30日)>

 

ウェイトの高い順で色がついているため、セクターの色が2つの円で異なります。少し見にくいのですが、大型成長株はIT(Technology)のウェイトが異常に高いことがわかります。

一方、小型成長株の場合、ITのみならず、バイオ、耐久消費財、資材など非常に幅広い産業カテゴリーに面白い銘柄が散らばっています。例えば、このサイトでもバイオ・ITは確かに割合が高いのですが、この2つのセクター以外でも面白い銘柄は多く存在します。

<ラッセル2000グロース VS SP500 >
12月30日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1455.25/3756.07=38.04%
26週移動平均との乖離は、+3.71%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、ついに2020年12月中旬にこのレンジを上に離れました。7年近い持ち合いを上に離れたわけで、今後数年にわたる「小型成長株優位の地合い」が続くと期待しています。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年11月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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