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アメリカ成長株:ファイバー・インターナショナル(Fiverr International):クラウドソーシング用のプラットフォームを提供

IT

アメリカ成長株:ファイバー・インターナショナル(Fiverr International)の概要

ファイバー・インターナショナル
Fiverr International Ltd
ティーカーコード:FVRR
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/FVRR

イスラエルのテルアビブに本社を置く、クラウドソーシングサービス企業です。フリーランサーのためのオンライン・マーケットプレイスを運営します。2010年4月に設立され、2019年6月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
2019年度の売上は1億707万ドル、従業員は419人です。

自社の業務を社外の人材に委託する際、多くの企業で用いられているのはアウトソーシングという手法ですが、クラウドソーシングとは業務委託先についてインターネットを介して不特定多数の人から募る手法を指します。そしてそのクラウドソーシングを行うことができるプラットフォームを提供しているのがファイバー・インターナショナルです。

クラウドソーシングサービスを提供する企業として世界最大の企業がアップワーク、日本ではクラウドワークスやランサーズが有名です。クラウドソーシングサービスの特徴柄、募集している仕事の内容はデザインやプログラミングが多いですが、ファイバーにおいて特徴的なのは売り手(委託を受ける側)主導という点です。

一般的なクラウドソーシングサービスでは企業側が委託内容を掲載して委託先を募集する形となっています。しかし、ファイバーの場合は委託を受けたいフリーランサーが、「自身が引き受ける業務を業務単位で掲載」し、企業側が委託したい業務内容に応じて最適な人材を探します。さらに5ドルという少額から業務を発注できるという点と、フリーランサー自身がパッケージ化したオリジナルサービスの販売が可能なのも同社の特徴といえるでしょう。

ファイバーでは売り手が提示する仕事の内容のことを「ギグ」と表現します。このギグとはギグ・エコノミーの略称で、インターネットを通じて企業との雇用関係なく案件ごとの単発の仕事を請け負う働き方、およびそれによって成り立つ経済の仕組みのことを指します。サービス自体の特徴のほか、クラウドソーシングではなくこのギグという表現が用いられていることからも、企業側にスポットを当てたものではなく労働者側に働き方の多様性を提供しているサービスと言えそうです。

ギグ・エコノミーはアメリカを中心に広がりを見せており、2018年時点でギグ・エコノミーの人材規模は約5300万人と、アメリカの労働人口の約35%に相当します。さらに市場規模は今後の7年間で約37兆円にまで達するとも言われています。

日本ではアメリカほどの規模はまだありませんが、フリーランスの人口は急激に伸びてきており、そのほか会社勤めを行いながらの副業をする人やリモートワークというスタイルも増加し、働き方の多様化が加速しています。

企業側においても業務単位で短期的にそのスキルを持った人材に委託することができるは大きなメリットであり、ファイバー・インターナショナルは今後もより多くの人に新しい働き方を提供してくれるプラットフォームとなりそうです。

会社ウェブサイト
https://www.fiverr.com/

 

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