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アメリカ成長株市場の動き-2024-09-06

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アメリカ成長株

2024年9月6日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1340.69で終わりました。一週間前に比べ-88.41(-6.19%)の大幅続落でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-2.93%)とSP500(前週末比-4.25%)に比べて、非常に弱い動きでした。

9月5日に発表された8月のADP雇用統計、9月6日に発表された8月の非農業部門雇用者数が、ともに予想より弱く、景気の先行きに対する懸念が一段と高まりました。このため、主力大型株よりも経営基盤が弱いと考えられる小型成長株は、非常に大きな売りとなりました。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>

FRBの金融政策は利下げ方向が一段と明確となりました。問題は「景気の底堅さ」です。景気のオーバーキルなのか?(ハードランディング)
それとも、景気はそこそこでインフレ低下なのか?(ソフトランディング)
景気の底堅さを見極めながら、小型成長株の上昇率は決まっていきます。

ハードランディングの場合、「大型株に比べて経営基盤がぜい弱」という心配がでてくるため、小型成長株は相対的に冴えない動きとなります。
逆にソフトランディングの場合、これまでの「主力株に対する相対的な負け」によって「小型成長株の割安さ」に焦点が当たります。この場合は、かなり強烈な上昇相場が期待できます。

いずれにせよ、小型成長株は「相対的にかなり割安」にあるため、この水準からさらに主力株に対して大負けする可能性は低いと思っています。
悪いシナリオ(ハードランディング)でもそんな負けない。
良いシナリオ(ソフトランディング)なら、大きく勝てる。
現在の小型成長株の状況は、かなり魅力的であると思っています。

<外部材料>
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ
今週も、何ら好転はしていませんが、「安定して悪化」しているため小型成長株には追加的な悪影響はありませんでした。

<ウクライナ戦線>
ドイツのラムシュタイン米空軍基地で、ウクライナ支援の会議が行われました。各国からウクライナに対する追加支援が表明されましたが、ゼレンスキー大統領が一番求めていた「米国から提供された長距離の攻撃兵器を、ロシア国内の標的に使う」への許可は、まだ不透明な状況です。

戦線の状況は、
8月下旬までは「クルクス戦線のために戦力をクルクスに集中させたことで、ドンバス(特にポクロウシク戦線)の防衛線が崩壊」
9月上旬には「ポクロウシク戦線の防衛を強化するために、ウクライナ軍が他の戦線から戦略をポクロウシクに移した事で、クラホヴェ方面、チャシブヤール方面、ヴクレダル方面でロシアの占領地が増える」
と変化しました。

クルクスに戦力を移したことをきっかけに、他の戦線での戦力不足が玉突き状態に発生しています。一か所を何とかすると、他の戦線が劣勢になる、という非常に厳しい悪循環に陥っています。
また、スウェーデンの外相が突如辞任するなど、欧州の中でウクライナ支援の軋轢が起こっている可能性もあります。
大統領選挙直前にも拘わらず、米国が思い切った選択ができるか?ウクライナにとって重要な局面が続きます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2024年9月6日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1340.69/5408.42=24.79%、
26週移動平均との乖離は-0.44%でした。

この3年間、小型成長株は相対的に「大負け」の状況です。
金利上昇、一部の大型IT・AI企業の上昇など、負け材料が連発でした。
現在の小型成長株の相対的な水準は、この20年間で最低水準にまで下がっています。
主力インデックスに比べて、「歴史的な割安状態」にあります。

FRB議長の講演内容により、利下げの方向は明確となりました。今後、極端に景気が悪化しない限り、小型成長株は「これまでの負けを取り返す」本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。
(外部材料のこれ以上の悪化がなければ、という条件付ですが。)

→ 2020年9月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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