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アメリカ成長株市場の動き-2024-08-30

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アメリカ成長株

2024年8月30日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1429.10で終わりました。一週間前に比べ-2.09(-0.15%)の小幅反落でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.91%)とSP500は(前週末比+0.24%)に比べて、やや弱い動きでした。

FRBの利下げが確実視される中、一週間前にかなり大きな上昇となったため、この一週間は小動きとなっています。
8月30日に発表されたPCEのデータは、個人消費・デフレーターともに予想通りであり、株式市場は好感しました。しかし、週の前半に一週間前の上昇の反動もあり、一週間全体で見れば小動きとなりました。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>
FRBの金融政策は利下げ方向が一段と明確となりました。問題は「景気の底堅さ」です。景気のオーバーキルなのか?(ハードランディング)
それとも、景気はそこそこでインフレ低下なのか?(ソフトランディング)
景気の底堅さを見極めながら、小型成長株の上昇率は決まっていきます。

ハードランディングの場合、「大型株に比べて経営基盤がぜい弱」という心配がでてくるため、小型成長株は相対的に冴えない動きとなります。

逆にソフトランディングの場合、これまでの「主力株に対する相対的な負け」によって「小型成長株の割安さ」に焦点が当たります。この場合は、かなり強烈な上昇相場が期待できます。

いずれにせよ、小型成長株は「相対的にかなり割安」にあるため、この水準からさらに主力株に対して大負けする可能性は低いと思っています。

悪いシナリオ(ハードランディング)でもそんな負けない。
良いシナリオ(ソフトランディング)なら、大きく勝てる。
現在の小型成長株の状況は、かなり魅力的であると思っています。

<外部材料>
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ
今週も、何ら好転はしていませんが、「安定して悪化」しているため小型成長株には悪影響がありませんでした。

<中東問題>
ポリオ感染が広がっているため、ワクチン接種のための一時停戦の合意がなされました。しかし、
ハマスは停戦→休戦、
イスラエルは停戦=人質解放→再度戦闘→ハマス壊滅
であり、イスラエルが戦争目的を変更しない限り、本格的な停戦→休戦で合意することはできません。

問題は、この状況が継続することが、中東情勢の一段の悪化につながることです。イランは「面子ではイスラエルに攻撃したい」が「本音ではイスラエル攻撃が、イランの苦境を一段と悪化させることがわかっている」ため、軽はずみなことはできないと思います。しかし、何か突発的なことが起きるリスクは日々高まっています。

<ウクライナ戦線>
やはりクルクス侵攻は悪手だったようです。この失策により、ドンバス地域の情勢は、「苦境」というレベルから「防衛ラインの崩壊」に移っています。「これはロシア軍を呼び込むためのウクライナの罠では?」という、うがった見方が出るほど、ウクライナの状況は悪化しています。

もはや現状ではウクライナの状況改善は非常に難しく、ゼレンスキー政権は状況の挽回のために「ロシアの基地を直接攻撃できる武器およびその武器の使用許可」を欧米に求めています。そして、クルクス侵攻によって「ロシアのレッドライン(=核兵器使用を決意するライン)など存在しない」と主張しています。

しかし、本当はどこかに確実に存在する「ロシアのレッドライン」を恐れる欧米諸国は、「引きずり込まれる」事は絶対避けたいと思っています。
どこまでウクライナを支えるのか?が問われる段階に来ています。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2024年8月30日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1429.10/5648.40=25.30%、
26週移動平均との乖離は+0.00%でした。

この3年間、小型成長株は相対的に「大負け」の状況です。
金利上昇、一部の大型IT・AI企業の上昇など、負け材料が連発でした。
現在の小型成長株の相対的な水準は、この20年間で最低水準にまで下がっています。
主力インデックスに比べて、「歴史的な割安状態」にあります。

FRB議長の講演内容により、利下げの方向は明確となりました。今後、極端に景気が悪化しない限り、小型成長株は「これまでの負けを取り返す」本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。(外部材料のこれ以上の悪化がなければ、という条件付ですが。)

→ 2020年9月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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