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アメリカ成長株市場の動き-2024-08-23

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アメリカ成長株

2024年8月23日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1431.19で終わりました。一週間前に比べ+47.46(+3.43%)の大幅続伸でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.27%)とSP500は(前週末比+1.45%%)に比べてもかなり大きな上昇となっています。

市場の関心は、今後のFRBの利下げスケジュールに集まりました。8月23日のFRB議長のジャクソンホール会議での講演内容が、利下げを後押しする内容であったことから、株式市場は上昇しました。特に、この数週間冴えない動きであった小型成長株は「負けを取り返す」動きとなり、主力インデックスに比べてかなり大きな上昇となっています。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>
FRBの金融政策は利下げ方向が一段と明確となりました。問題は「景気の底堅さ」です。
景気のオーバーキルなのか?(ハードランディング)
それとも、景気はそこそこでインフレ低下なのか?(ソフトランディング)
景気の底堅さを見極めながら、小型成長株の上昇率は決まっていきます。

ハードランディングの場合、「大型株に比べて経営基盤がぜい弱」という心配がでてくるため、小型成長株は相対的に冴えない動きとなります。
逆にソフトランディングの場合、これまでの「主力株に対する相対的な負け」によって「小型成長株の割安さ」に焦点が当たります。この場合は、かなり強烈な上昇相場が期待できます。

但しいずれの場合でも、小型成長株は「相対的にかなり割安」にあるため、この水準からさらに主力株に対して大負けする可能性は低いと思っています。

悪いシナリオ(ハードランディング)でもそんな負けない。
良いシナリオ(ソフトランディング)なら、大きく勝てる。
現在の小型成長株の状況は、かなり魅力的であると思っています。

<外部材料>
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ
今週も、何ら好転はしていませんが、「安定して悪化」しているため小型成長株には悪影響がありませんでした。

<中東問題>
過去何度もこのコメントで書いていますが、イスラエルのガザ攻撃の目的が、「ハマスの殲滅」である以上、イスラエルは「停戦→休戦」という形になる停戦には応じません。
一方で、ハマスは「停戦→休戦」にならないと停戦に応じられません。
米国が、いくらイスラエルに圧力をかけても、「根本的な問題」があるため、双方が受け入れる停戦案を作るのは非常に困難であると思っています。
ハマスは「全滅」がかかっているため妥協はできません。イスラエルが戦争目的を変更する以外、停戦は無理です。
さらにヒズボラがイスラエルを攻撃しました。停戦は一段と難しくなってきました。

<ウクライナ戦線>
過去2回のコメントにも書きましたが、中立的と思われる軍事ブロガーやユーチューバーはウクライナのクルクス攻撃には非常にネガティブです。
戦況は、彼らの予想したような感じになってきています。クルクスの占領地域は拡大が止まり、一方でドンバス地域のロシア軍の占領地域の獲得は衰えを見せません。

しかしながら、ウクライナはさらに多くの軍をクルクス方面に展開するという見方もあり、ギャンブルの掛け金を釣り上げている感じです。
ウクライナ軍がクルクス市あるいはクルクス原発という、「ロシアが無視できない戦果」を上げるのが早いか?
それとも、ロシア軍がドンバス地域での進軍を進め、ポクロフスクやトレツクといった「ウクライナが無視できない戦果」を上げるのが早いのか?
非常に重要な局面になってきています。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2024年8月23日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1431.19/5634.61=25.40%、
26週移動平均との乖離は+0.05%でした。

この3年間、小型成長株は相対的に「大負け」の状況です。
金利上昇、一部の大型IT・AI企業の上昇など、負け材料が連発でした。
現在の小型成長株の相対的な水準は、この20年間で最低水準にまで下がっています。
主力インデックスに比べて、「歴史的な割安状態」にあります。

FRB議長の講演内容により、利下げの方向は明確となりました。今後、極端に景気が悪化しない限り、小型成長株は「これまでの負けを取り返す」本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。
(外部材料のこれ以上の悪化がなければ、という条件付ですが。)

→ 2020年9月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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