アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2024-03-15

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アメリカ成長株

2024年3月15日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1335.90で終わりました。一週間前に比べ-28.94(-2.12%)の反落でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.02%)やSP500(前週末比-0.13%)は小幅安いにとどまっており、相対的にかなり弱くなっています。

今週の米国株式市場は、引き続き「FRBの利下げの量と回数」を「景気の強さ・インフレ動向」を見ながら織り込んでいく相場でした。

3月12日にCPI、3月14日にPPI、そして3月15日に鉱工業生産指数が発表となりましたが、全て「予想より強い数字」が出ました。FRBの利下げのタイミングが先に、さらに今年の利下げ回数も減少するのでは?という予想が市場に広がりました。

債券金利はかなり上昇し、先週まで堅調であったAI・半導体関連株も週の前半の強さが保てず、週の後半にかけて軟調でした。
金利が上昇するとどうしても小型成長株は軟調となります。今週も御多分にもれず、主力インデックスに対してかなり負ける形で下落しました。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>
小型成長株の主力インデックスに対する相対的な負けが始まって、3年近くになります。
今週はかなり主力インデックスに負けましたが、既に金利上昇局面で大幅な割り負け→主力インデックスに対する割安となっています。
特にこの2年間は、長期的なトレンドから見ても、大幅に割安な水準が続いています。

この1年半、主力インデックスは上昇し最高値更新になっていますが、小型成長株はまだまだ上昇率が鈍く、歴史的高値からはかなり下の水準にあります。
(下記のラッセル2000グロース÷SP500も参照ください)

景気は底堅い、しかしインフレは落ち着く、というのは小型成長株にとっては最高の投資環境にあります。外部材料が悪化しなければ、小型成長株の逆襲相場が来ると期待しています。

<外部材料>
米国国内の環境は良いのですが、「米国の外の材料」は、懸念材料が山積しています。
従来から、以下の4つの材料を懸念しています。
・中国経済
・欧州政治
・中東問題
・ウクライナ

今週は特に新しい材料はなく、安定して悪化が継続という感じです。
来週はロシア大統領選挙も終わり、新しい動きが出る可能性があります。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2024年3月15日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1335.90/5117.09=26.11%、
26週移動平均との乖離は+0.23%でした。

2020年12月中旬に長期的な持ち合いレンジを上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

2022年7月から27%~28%程度で「底値での横這い」という感じでしたが、2023年9月にはいり、さらにこのレンジを下に突き抜け、ついに2023年11月上旬には25%割れまで下落しました。FRBの利下げ期待が出てきたことから下げ止まっていますが、まだまだ異常に低い水準にあります。

小型成長株の本格的・長期的なリカバリー相場を期待しています。(外部材料が落ち着いてくれることを、願いながら)

→ 2020年9月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

 

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