アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2023-12-01

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アメリカ成長株

2023年12月1日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1177.44で終わりました。一週間前に比べ+30.37(+2.65%)と続伸しました。主要インデックスのNYダウ(前週末比+2.42%)やSP500(前週末比+0.77%)より上昇率も高く、堅調な一週間でした。

米国株式市場は、前週まで堅調な動きが続いていたことから利食い売りが出やすく、また、景気や物価、金融政策の見方に強弱感が対立していることもあり、週の前半は小動きでした。

しかし、木曜日に発表されたPCE価格指数が2021年以来の最小の伸び率となったころ、さらに金曜日のFRB議長のコメントが「慎重な金融政策が取られる」という期待を大きくしたころから、週の後半にかけ上昇しました。

<米国小型成長株の出遅れ、割安さ>
今週の上昇により、主力インデックスであるNYダウ及びSP500は、今年の高値を更新しました。

一方、米国小型成長株は、今週こそ上昇したものの、今年の高値からはまだ10%近く下にあります。大きな出遅れ感があります。
「金利上昇局面が本当に終わった」のであれば、この大幅な出遅れ(バリュー的には割安)が修正される局面が来ると期待されます。

<外部材料>
米国の小型成長株は、引き続き外部材料の影響力が減少しています。

しかし、外部材料の悪化は全く改善していません。
ガザの停戦は終わり、再び戦闘が再開されています。
また、ロシアの攻勢も継続しています。
欧州の政治も、極右の伸長が止まりません。
中国不動産の問題も、中国政府が「覚悟を決めた政策決定」をする兆しが見えません。

どこかの時点で再び焦点が当たる可能性があります。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2023年12月1日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1177.44/4594.63=25.63%
26週移動平均との乖離は-1.01%でした。

2020年12月中旬に長期的な持ち合いレンジを上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

2022年7月から27%~28%程度で「底値での横這い」という感じでしたが、2023年9月にはいり、さらにこのレンジを下に突き抜けています。不透明な外部材料が目白押しとなり、小型成長株は、さらに厳しい状況となってきています。

上記の分析は単純にインデックスの水準だけを比較したものですが、ファンダメンタルデータ(利益水準およびPER)で比較しても、現在の小型成長株はかなり割安です。

長らく続いた「金利引き締め」が終わるかどうかの局面となってきたため、小型成長株のリバウンドが期待されます。

→ 2020年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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