2023年11月24日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1147.07で終わりました。一週間前に比べ+10.86(+0.96%)と小幅続伸しました。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.27%)やSP500(前週末比+1.00%)よりやや弱かったものの、同程度の上昇でした。
米国株式市場は一週間前に大幅上昇したため、金利引き締め終了期待はかなり織り込まれており、一方で「さすがに利下げまでは織り込みにくい」という感じでした。さらに感謝祭の休場もあり、小幅な動きとなりました。
<外部材料>
米国の小型成長株は、最近外部材料の影響力が減少しています。
今週は、ガザにおける人道的目的の休戦交渉も顕在化したため、一段と外部材料離れとなりました。しかし、ここにきて、ロシアの攻勢が一段と強くなってきており、どこかの時点で再び焦点が当たる可能性があります。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2023年11月24日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1147.07/4559.34=25.16%
26週移動平均との乖離は-1.56%でした。
2020年12月中旬に長期的な持ち合いレンジを上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。
2022年7月から27%~28%程度で「底値での横這い」という感じでしたが、2023年9月にはいり、さらにこのレンジを下に突き抜けています。不透明な外部材料が目白押しとなり、小型成長株は、さらに厳しい状況となってきています。
上記の分析は単純にインデックスの水準だけを比較したものですが、ファンダメンタルデータ(利益水準およびPER)で比較しても、現在の小型成長株はかなり割安です。
「小型成長株は割安」になって1年以上となります。特にここにきて「割安さが一段と顕著」となってきました。そろそろ小型成長株相場が来て欲しいと思っています。
→ 2020年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年10月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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