2023年4月28日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1140.24で終わりました。一週間前に比べ-17.16の反落(-1.48%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.46%)やSP500(前週末比+0.87%)は上昇しており、一週間前と丁度逆の動きでした。
ファースト・リパブリック銀行の経営問題が表面化したため、金利引き上げ鈍化期待で大型株は上昇したものの、小型成長株は再び相対的に脆弱な財務状況に焦点があたり、下落しています。シリコンバレー銀行破たん以後にあった相場状況に類似した状況でした。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2023年4月28日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1140.24/4169.48=27.35%
26週移動平均との乖離は-1.33%でした。
シリコンバレー銀行の破たん以来、「比較的財務状況の健全な大型株を買い、財務力が?の小型株を売る」という流れが継続しており、比率は下落トレンドをたどっています。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。2022年7月から反発トレンドでしたが、SVB破綻以後に再び安値近辺まで下落しています。
市場環境は引き続き厳しいですが、長期的な視点で見れば、小型成長株は歴史的な買い場となっています。
→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2023年3月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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