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アメリカ成長株: ホステス・ブランズ(Hostess Brands):アメリカの国民的お菓子“トゥインキー”を製造・販売

一般消費財

アメリカ成長株:ホステス・ブランズ(Hostess Brands)の概要ホステス・ブランズ

Hostess Brands Inc
ティッカーコード:TWNK
上場市場:NASDAQ

業績についてのリンク
https://finance.yahoo.co.jp/quote/TWNK/annual

ホステス・ブランズ社と言えば“Twinkies(トゥインキー)”がアメリカでは昔から人気があり、映画・ドラマにも登場するほどアメリカ人にとっての国民的お菓子となっています。

甘さ控えめに慣れている日本人には過剰すぎる甘さのクリームを脂っこいスポンジで包んだお菓子で、独特の人工的な香りと味がするそうです。
人工的というイメージはアメリカ人にもあるようで、「トゥインキーは腐らない」という都市伝説もあり、よくジョークや話のネタにされています。

同社はこの他にパン、クッキー、カップケーキ、マフィンなどを製造していますが、どの製品にも共通するのは、とても甘いという点としっかりと包装されていて賞味期限が長いという点です。

保存期間が長くなったことにより、店舗販売だけでなく自販機や通販に販路を拡大できたのが売上を大きく伸ばした理由の一つになっています。

アメリカ人は、とにかく甘くて脂っこい物が大好きで、「アメリカはドーナッツの国」と言われているほどです。
糖分と脂質が多い食べ物は脳内でドーパミンの放出を促すことが分かっていて、依存症になりやすく、ある意味では“危険な”食べ物とも言えます。
過剰な摂取は健康に悪影響を及ぼすことが知られるようになり、健康志向の高まりもあって同社の売上が低迷する時期もありました。

同社の元となる会社は1930年代に設立されましたが近年は、こうした影響もあって業績が悪化し、さらに労働条件や年金・給与の問題が解決できなかったこともあり、2012年に破産しました。
しかし、2013年には所有者が変わってリスタートとなり、現在は順調に復活してきています。
再出発後は、ESGを重視し、環境問題への取り組みを積極的にアピールするなど企業イメージの向上に努めています。

破産の原因にもなった従業員の待遇や労働環境には特に気を使っているようで、結社の自由を認め、賃金を透明化し、有給休暇制度、ウェルネスプラン、退職プランなどの福利厚生を充実させ、多様性・平等性の実現、労働者の安全確保、事故の撲滅に取り組んでいます。

また、全ての商品から動脈硬化や肥満の原因となるトランス脂肪酸を排除し、シュガーゼロのクッキーやウエハスを製造するブランドを傘下に置くなど、健康志向に対する気遣いも見せています。

ただし、シュガーゼロと言っても代わりに人工甘味料を使っているだけで、グルテンフリーであるわけでもなく、健康意識の高い人々にすんなりと受け入れられるような代物ではありません。

そもそもトゥインキーを好むような人々はそれほど健康に気を使うわけもなく、同社の主力製品は相変わらず昔ながらの甘いお菓子やパンとなっています。
それでも同社は商品のバリエーションを増やし幅広い消費者に受け入れられることを目指しており、売上も順調に伸びてきているところを見るとこの戦略は成功しているようです。

会社ウェブサイト
www.hostessbrands.com

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