アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

アメリカ成長株投資に興味のある方はこちらへ

アメリカ成長株市場の動き-2022-07-01

アメリカ成長株市場 アメリカ成長株(米国成長株)市場
アメリカ成長株

2022年7月1日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1057.22で終わりました。一週間前に比べ29.87ポイントの反落(-2.75%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-1.28%)やSP500(前週末比-2.75%)を上回る下落率でした。

金融引き締めによる景気後退懸念による下落しましたが、先週小型成長株が大きく上昇した反動もあり、今週は主力インデックスに割り負けとなりました。しかし4月以降の「相対的な横這い」は継続しています。

<ウクライナ侵攻と世界の趨勢>
今週はG7とNATOのミーティングが行われました。長期的にロシアを敵国とする体制が一段と強化されました。しかし、短期的にはロシアの侵攻を抑える具体的な行動は乏しい内容でした。

ロシア産金(ゴールド)の禁輸は、G7の米国、英国、日本、カナダだけが表明。ロシア産の原油価格に上限設定は、具体的な方法は提示されませんでした。ウクライナへの武器の提供も、どちらかと言えば、「ロシア軍を叩く」というより「ロシア軍からの攻撃を防ぐ」性質の物が多いような気がします。

一方で、以下の2つのニュースは気になります。
・インドのセメント大手、ロシアから石炭を輸入 人民元で決済
https://jp.reuters.com/article/india-russia-coal-yuan-idJPKBN2OA0UK

・ロシアのSWIFT代替手段、12カ国70行が加盟=中銀
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-swift-idJPKBN2OA0UC

両方とも、ロシアが西側の決済手段から独立して、長期的に生き残るためのシステムを作りつつある事を示しています。ロシアのドル建て債券はデフォルトしましたが、短期的にロシアには影響がありません。アルゼンチンと見ると、長期的にも「市場はすぐ忘れる」可能性があります。

さらに、ロシアが人民元建て債券を発行する、とか、既存のドル建て債券投資家に対して、何等かの恩恵を上記の「他のシステム経由」で提供する・・・といった事もあるかもしれません。ロシアに痛い思いをさせるのは簡単ではありません。

G7はさかんに「ロシアは孤立化している」とアピールしていますが、BRICSはそれなりにロシアと取引をしているし、多くの途上国はG7とロシア両方ともに距離をおいて「通常飛行」を続けています。

G7+EU(の対ロシア強硬派)がもう一度押し返せるのか、それともG7+EU(ロシア理解派も含めた)はインフレとウクライナ支援コストを嫌う世論に押されて停戦を急ぐ流れとなるのか?
そして停戦したとすれば、それは1938年(ズデーテン割譲)なのか?それとも1953年(朝鮮戦争休戦)なのか?

1938年ならば、ロシアの第二次・第三次の侵攻の呼び水となり長期的に世界経済は非常に不安定なルートを取ります。
一方、1953年ならば、2つのブロックに世界経済が分かれることで、それなりに安定したルートとなります。我々は大きな岐路に来ています。

<仮想通貨市場:誰が生き残るのか?>
ビットコインが2万ドルを再び下回ってきました。仮想通貨関連ファンド(スリーアローズ)は破綻し、仮想通貨を貸し出す会社(セルシウス)も出金停止、多くのマイニング会社は壊滅的な状況となってきました。

このような「関連企業の破綻」というニュースがでると、そろそろクライマックスが近くなってきたと思います。もう何もかもアウトという感じになって、弱者が振り落とされて・・・

その後長期的な低迷状態が来ます。しかし、ここで生き残った会社のなかから、次のリーディング企業も出てくると思います。かなりディスカウント価格で株式投資機会を提供します。
誰が生き残るのか?注意深く見ていきます。

<小型成長株の押し目買い>
市場は上下していますが、円安もあり、円建てではほとんど水準は変わらなくなってきました。長期的に買い場と思っており、買いを継続しています。しかし、あまり書くこともなくなったので、今回でこのコメントでの紹介はやめます。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年7月1日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1057.22/3857.22=27.64%
26週移動平均との乖離は-0.62%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しました。しかし、その後継続的に下落し、レンジの下を抜けました。

現在の水準は、2020年のコロナの最悪期をも超え、リーマンショック以来の歴史的な割安水準になっています。相対的には歴史的な買い場となっており、非常に魅力的な投資機会を提供していると思っています。

→ 2020年1月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2022年5月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました