2022年1月14日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1375.99で終わりました。一週間前に比べて27.50ポイントの続落(-1.96%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.88%)やSP500(前週末比-0.30%)に比べて大きな下落となっており、小型成長株の受難の日々が継続しています。
オミクロンの拡大は継続しているものの、重傷者が少ないことから大きな問題になっておらず、既に一部の地域ではピークアウトも報告されています。
やはりインフレ・金融引き締めが重要なファクターとなっています。
先週に引き続き大型株は、景気の腰折れがないというポジティブな側面も評価しており、金利高への抵抗力をしめしています。一方、成長株、特に小型成長株(特にITやバイオ)は金利高の悪影響の直撃を受けています。
引き続き小型成長株全体では厳しい動きが続き、景気連動率の高い個別銘柄が物色される状況が継続しそうです。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2022年1月14日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1375.99/4662.85=29.51%
26週移動平均との乖離は-3.87%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っていました。しかし、ここにきてこのレンジの下を抜けました。
現在の水準は、2020年のコロナの最悪期に匹敵する非常に割安な水準になっています。歴史的な買い場となっており、今回も非常に魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年10月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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