2021年12月23日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1495.75で終わりました。一週間前に比べて48.38ポイントの反発(+3.34%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.65%)やSP500(前週末比+2.28%)よりやや大きな反発でした。しかし、オミクロンで下げ始めてからの下落の大きさに比べると反発力は限られており、以前として小型成長株は弱い状況と言えます。
オミクロンについては、感染力は強いものの重症化率や死亡率は低いのでは?という楽観的な見方もあり、今週は反発しました。しかし、テーパリング、インフレ、オミクロンの感染拡大というマイナス材料は全く変わらず、週ごとに「良い面を評価」と「悪い面を懸念」が交互にでてくる、トレンドが定まらない状況となっています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年12月23日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1495.75/4725.79=31.65%
26週移動平均との乖離は-2.32%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
現在の水準は、この32%~38%のレンジの下限にあり、2020年のコロナの最悪期に匹敵する非常に割安な水準になっています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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