2021年8月6日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1539.12で終わりました。一週間前に比べて、13.92ポイントと小幅上昇(+0.91%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.78%)やSP500(前週末比+0.94%)もほぼ同じ動きで、、先週に引き続き全体に鈍い動きでした。
<景気と小型成長株>
週の中盤は、デルタ株による感染拡大により景気腰折れ懸念があって売られたものの、金曜日には労働市場が堅調であることから、見直し買いが入りました。しかし、一週間を通してみれば、ほぼ横ばいとなっています。一週間前と非常に似たような動きが続きました。
先週書いた通り「景気が変異株で腰折れするのか?堅調が継続するのか?FRBのテーパリングの程度はどの程度か?」という気迷い相場が続いています。
しかし、企業決算を見れば、確実に増益となっている銘柄が散見されます。逆に景気の過熱感はないため金利は落ち着いています。急上昇は無いものの、株式市場はトレンドとして堅調になると思っています。
また、このコメントでは4月以降「小型成長株が主要インデックスに比べて割安」と書いてきました。景気の行方が明確になるにつれ、小型成長株への見直しが入ると期待しています。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年8月6日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1539.12/4436.52=34.69%
26週移動平均との乖離は-2.67%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
短期的には厳しき状態が続いていますが、長期的に小型成長株は主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年6月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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