2021年7月23日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1522.39で終わりました。一週間前に比べて、49.56ポイントの反発(+3.36%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.08%)やSP500(前週末比+1.96%)に比べて反発は大きかったものの、一週間前の急落を考慮すると、小型成長株はまだまだ弱い動きとなっています。
週の前半は、「デルタ株により感染急増による懸念」という見方もされました。しかし、週末にかけてNYダウは高値更新となっており、上昇トレンドは崩れていません。高値で利食いたい投資家が「売る理由を探していた」だけで、景気に対する見方が悲観的になったわけではないようです。
<小型成長株の負けとビットコイン>先週のこのコメントで指摘したように、先週の小型成長株の弱さは「コロナ感染者数のリバウンドによる景気への懸念より、ビットコイン市場の弱さの影響」が強いようでした。
ビットコイン市場は今週再び32000ドルを守りました。しかし、少しずつ上値が下がっており、厳しい状況には変わり有りません。短期的に小型成長株が悪い影響を受けるリスクは残っています。
しかし、ビットコイン市場の動きと、小型成長株の業績には何の影響もないため、小型成長株の長期的な買い場を提供していると思います。
<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年7月23日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1522.39/4411.79=34.51%
26週移動平均との乖離は-3.40%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。2020年12月中旬にこのレンジを一次上に離れ43%まで急上昇しましたが、再びこの歴史的なレンジに戻っています。
短期的には厳しき状態が続いていますが、長期的に小型成長株は主要インデックスに勝っており、魅力的な投資機会を提供していると思っています。
→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年6月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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