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アメリカ成長株:サイタイム(SiTime):シリコンMEMSタイミングのマーケットリーダー

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アメリカ成長株:サイタイム(SiTime)の概要

サイタイム
SiTime Corp
ティーカーコード:SITM
上場市場:NASDAQ National Market System

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/SITM

カリフォルニア州サンタクララ日本社を置く、半導体企業です。2003年に設立され、2019年11月にNASDAQに上場しました。2020年度の売上は1億1615万ドル、従業員は187人です。

サイタイムは半導体企業の中でも、シリコンMEMSタイミングデバイスのマーケットリーダーです。

MEMS(メムス)とはMicro Electro Mechanical Systemsの略称で、微小電気機械システムのことを指します。また微小電気機械の中でも、とりわけ機械・電子・光・化学などの多様な機能を集積化した微小電気機械全般がMEMSと呼ばれ、シリコン基盤上に集積されたものがシリコンMEMSです。従来基盤として用いられていた素材は水晶が主流だったため、シリコン化により小型化と低コスト化を測ることができます。

さらに、タイミングデバイスとは電子機器において正しい時間とスピードで情報を送るための信号(クロック)や連続した動機信号を提供する部品です。

電子機器は何百何千もの微細な部品から構成され、それぞれの部品が相互に連携をとりながら動いています。それらはタイミングデバイスから生み出すクロックによって制御されており、そのためどんな電子機器にも必ず1つは搭載されているものになります。

つまりシリコンMEMSタイミングとは、シリコン基盤上に集積された微小電気機械を相互に制御してくれる部品になります。

サイタイムはこのシリコンMEMSタイミングデバイスにおいて、従来のタイミングデバイスを凌駕する高い信頼性や優れた周波数安定性をもつ製品を開発しています。これまでに約20億のデバイスが出荷されており、タイミングデバイス業界をリードしています。

サイタイムの製品のうち、最も重要な役割を果たしているのがシリコンMEMS振動子という部品です。機械的共振によって、一定の周波数を生み出してくれます。

サイタイムのMEMS振動子は、半導体パッケージ内に完全に組み込み可能な唯一のソリューションです。半導体ベンダーはこの製品によって、外付け部品なしで正確な組込クロッキング技術の利用が可能になります。

このようなサイタイムのシリコンMEMSタイミングデバイスは、次世代の移動通信システムである5Gのネットワークおよび自動運転車をはじめ、通信インフラ・自動車・モバイルやIoT・カメラ・航空宇宙・さらには防衛機器など、様々な産業において利用されています。

機器の各部品を制御する部品のため、その制御はとても高い精度が求められます。
例えば通信時のタイミングの制御が失敗した場合、電話の切断やWebブラウジングの遅延などが発生してしまいます。自動運転車の制御が失敗した場合、大事故に発展する可能性があります。また、極端な温度・急速な気流・衝撃・振動・電磁干渉などの厳しい条件下でも一定レベルで動作を行えるようにするため、非常に高い精度と安定性が必要です。

しかしMEMSタイミングデバイス業界において、サイタイムは業界レポートにて10年以上連続して一位に選ばれています。その技術力が認められ、長きに渡って高い信頼性を獲得していることが窺えます。

タイミングデバイスはあらゆる電子機器に組み込まれており、また日本でもサイタイムの製品は提供されているため、私たちは気づかないうちに日々恩恵を受けているといえるでしょう。より小さく、低電力で、高い信頼性の製品を開発するために、サイタイムは新しいソリューションを生み出し続けています。

会社ウェブサイト
https://www.sitime.com/jp/
https://www.sitime.com/

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