アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株市場の動き-2021-06-11

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アメリカ成長株

2021年6月11日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1559.71で終わりました。一週間前に比べて、52.82ポイントの上昇(+3.51%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-0.80%)やSP500(前週末比+0.41%)に比べても明確にアウトパフォームしました。長期金利の落ち着きを背景に、少しずつ小型成長株に資金が戻ってきた感じです。

<ワクチンと東京オリンピック、そしてNBC>
このサイトの目的からするとあまり関係ないのですが、単なる興味本位で先週「東京オリンピック」関係のコメントを書きました。

先週のコメントのポイントは
・日本国内の世論の潮目が変わるのは「ワクチン接種6300万回」
・1日50万回(週末は25万回)~1日80万回(週末は40万回)で、8月上旬~9月中旬。このあたりまで延期すれば、日本の国民も受け入れやすい。
・しかし、NBCは延期は無理。理由は「NFLやってる時にオリンピックを中継してもオリンピックの視聴者数が激減し、壊滅的ダメージを受ける」ため。
・結論は「日本政府は必至でワクチン接種して正面突破しかない」。

この一週間で、「ワクチン接種は1日100万回ペース(但し過去の未計上分の後日計上も含む)」「NBCは7000時間のオリンピック中継をすることを発表」という追加情報がでました。

NBCの行動は予想通り、ワクチン接種は予想より早いペースです。さらにこれから「大規模接種施設の柔軟的活用」+「職場での接種」と上積みが期待できます。一日100万回が達成できれば、7月下旬にも6300万回に到達します。

何とか日本の国民が受け入れやすい状態で、オリンピックができるかも?光が見えてきた感じです。

<大手IT企業への反トラスト法の圧力>
アメリカ成長株投資には、こちらの話題の方がはるかに重要です。

米国下院において「巨大IT企業への規制強化のための反トラスト法改正案」が議員より発表されました。今後、巨大IT企業が「機能ごと」「地域ごと」「業種ごと」といった様々な基準で「市場シェアの上限」をかけられ、最悪のケースでは昔のスタンダードオイルのように分割されます。

反トラスト法による大手成長株(特に巨大IT株)への悪影響については、バイデン政権が登場したときにもこのコメントで書きました。
→ 2020年12月30日
→ 2021年2月5日

反トラスト法改正案の行方はまだまだ不透明です。しかし明白なことは「巨大IT企業は今後高成長しにくい」ということです。今後一段と「小型成長株の優位性」が増すと期待しています。

<小型成長株相場とラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年6月11日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1559.71/4247.44=36.72%
26週移動平均との乖離は-2.26%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、2020年12月中旬にこのレンジを上に離れました。7年間の持ち合いが終わり、今後数年にわたる長期的な小型成長株相場が続くと思っています。

しかし、2021年2月上旬には、43%まで急上昇しましたが、その後急上昇の反動で3月以降急落し、一時35%台まで下落し、現在やや持ち直しています。今回もしばらくは厳しい相場が続く可能性がありますが、長期的な買い場を提供していると思っています。

→ 2019年6月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2021年4月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

 

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