アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株市場の動き-2021-01-22

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アメリカ成長株

2021年1月22日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1606.72で終わりました。一週間前に比べて、45.61ポイントの上昇(+2.92%)でした。今週も主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.59%)やSP500(前週末比+1.93%)に比べてアウトパフォームしており、2020年12月から始まった小型成長株相場が継続しています。

<小型成長株相場>
2020年12月から「長期的な小型成長株相場」がスタートしたと考えています。
ラッセル2000グロース÷SP500 の長期チャートは下記の通りですが、2013年以来の持ち合いを上に抜けています。

バイデン大統領は無事に就任し、今後バイデン政権の政策が明確になるにつれ、政策を織り込む市場となっていきます。現時点では、大企業に逆風、中小企業にとっては追い風となりそうです。

このサイトでイメージしている「小型成長株」はラッセル2000グロースに含まれる企業です。一方日本で良く知られている成長株は、大型成長株です。同じ成長株でも大型と小型では大きく内容が異なります。ちなみに、大型成長株の代表的なインデックスはラッセル1000グロースです。

FT社の提供しているラッセル1000グロースと、ラッセル2000グロースのファクトシートを比較すると下記のようになっています。(2020年12月時点)

成長株分類 大型成長株 小型成長株
代表的インデックス ラッセル1000グロース ラッセル2000グロース
銘柄数 453銘柄 1128銘柄
時価総額の平均 7227億ドル 40億ドル
時価総額のメディアン 163億ドル 12億ドル
最大の時価総額 2兆2692億ドル 154億ドル
トップ10銘柄のウェイト 45.0% 7.5%

セクターの内訳は下記の通りです。(順序で色がついており、少し見にくいです)

ラッセル1000グロース

ラッセル2000グロース

ラッセル1000グロースはインデックスには450銘柄入っているのですが、上位10銘柄で45%もあります。ちなみに上位10銘柄は

アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラ、フェイスブック、グーグル、ビザカード、エヌビディア、マスターカード、ペイパル、です。

FAANG+大手クレジットカードという感じです。

一方、ラッセル2000グロースの場合は、銘柄数も1000銘柄を超えており、上位10銘柄のウェイトも7.5%です。非常に多くの企業が、分散されていることがわかります。

また、同じ業界でも大型成長株と小型成長株でも大きく異なります。
先週のコメントで書いたITもそうですが、ヘルスケアも大きく異なります。ラッセル2000グロースに入っているヘルスケアの多くが「売り上げもたっていない、ベンチャー企業」です。これらの企業は当然利益がありません。「増税」されてもまったく影響がない銘柄です。一方、大型成長株に入っているヘルスケアは、大手製薬会社であり、利益があるため、増税は逆風となります。同じ成長株でも、大型株と小型株では、政策から受ける影響は大きく異なるわけです。

<ラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年1月22日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1606.72/3841.47=41.83%
26週移動平均との乖離は、+5.89%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、ついに2020年12月中旬にこのレンジを上に離れました。7年近い持ち合いを上に離れたわけで、今後数年にわたる「小型成長株優位の地合い」が続くと期待しています。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年11月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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