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アメリカ成長株: Q2ホールディングス(Q2 Holdings):デジタルバンキング・プラットフォームのプロバイダー

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アメリカ成長株: Q2ホールディングス(Q2 Holdings)の概要

Q2ホールディングス
Q2 Holdings Inc
ティーカーコード:QTWO
上場市場:NYSE(ニューヨーク証券取引所)

業績についてのリンク
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/annual/QTWO

テキサス州オースティンに本社を置く、デジタルバンキング・プラットフォームのプロバイダーです。2005年3月に設立され、2014年3月にニューヨーク証券取引所に上場しました。2019年度の売上は3億1548万ドル、従業員は1574人です。

インターネット化の普及は金融サービスにも進み、今やATMや銀行の窓口に赴かずとも個人のスマートフォンやPC上から手軽に口座の管理や振込などが行えるようになってきました。また、近年ではこのような通常の銀行が提供する「インターネットバンキング」とは異なる、仮想バンキングという銀行形態も現れてきています。

仮想バンキングとは基本的には窓口となる実店舗を設けず、申し込みから口座管理に至るまであらゆる銀行業務をオンラインで行う銀行を指します。日本だと楽天銀行や住信SBIネット銀行など、所謂ネット銀行がそれに該当します。

Q2はそれらネット銀行のように銀行業を行うわけではなく、銀行がインターネットバンキングや仮想バンキングを行えるようにするためのデジタルバンキング・プラットフォームを提供しています。

このプラットフォームはアメリカの地方銀行(RCFIs)をメインターゲットにしており、同社のプラットフォームを利用することで、オンライン、モバイル、音声手続きなどマルチチャネルに対応したインターネットバンキングサービスを消費者に提供することができます。

インターネットバンキングにおいて、金銭を取り扱う業態柄だからこそ、個々の企業が安全なITプラットフォームを構築することは容易ではありません。そのため社内の人手やITスキルを持った人材不足の側面が大きい地方銀行にとって同社のサービスの恩恵は非常に大きく、容易かつスピーディーに安全なインターネットバンキングを始めることができます。

同社のプラットフォームを利用するメリットは他にもあります。オンラインバンキングだからこそ、エンドユーザーの不正な取引を監視でき、詐欺行為を防止することができます。

また、エンドユーザーのオンラインバンキングへのアクセスを把握できることで、ユーザーの興味に応じた広告の表示が可能です。

現在、Q2のプラットフォームはアメリカで450を超える金融機関で利用され、それら金融機関を利用するユーザー数は1800万人に上ります。そしてそのうちの毎月約70%がインターネットバンキングを利用しており、アメリカのインターネットバンキングを利用する10人に1人が同社のサービスを利用しているようです。

Q2のようにサービスの基盤となるプラットフォームを提供する企業の影響力は非常に大きいものです。今後も地方銀行を中心に同社のサービスは拡大していくと思われ、同社の動向に注目です。

会社ウェブサイト
https://www.q2.com/

 

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