2021年1月8日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1540.99で終わりました。一週間前に比べて、85.74ポイントの急反発(+5.89%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+1.61%)やSP500(前週末比+1.83%)を大きく上回る上昇となっています。一週間前に、小型成長株は利食い売りで反落していましたが、その下げを取り戻し、非常に堅調な動きとなっています。
トランプ支持者が国会議事堂を占拠するという「波乱」がありましたが、ジョージア州の上院選挙で民主党が全勝したこと、バイデン氏が正式に大統領に任命されたことから安心感が広がりました。「バイデン民主党政権の経済政策を織り込みに行く相場」の第二派が始まりました。
<小型成長株相場>
2020年12月から「長期的な小型成長株相場」がスタートしたと考えています。
今週も大手IT銘柄は「本業に集中できない」ニュースが出ました。
ツイッターとフェイスブックはトランプ氏のアカウントを閉鎖しましたが、閉鎖しても、閉鎖しなくても政争の的になっています。また、アマゾンは「低価格住宅の提供」をすると発表しました。これらの企業は、既に「純粋に経済的な最適解」を求めて動けなくなっています。
「経済的最適解を純粋に(もちろん合法的に)求められる範囲」の規模が、株式にとっても最適であると思っています。この10年間、「プラットフォーム」を提供することで社会のインフラと化した大手IT銘柄ですが、「インフラ関連銘柄」は「社会的な責任」も求められるため、「純粋に成長する」とは異なる要素を、社会から要求されます。
一方で小型成長株は、「純粋に経済的な最適解」を求めて自由に成長できます。小型成長株の優位性が今後高まると期待しています。
<ラッセル2000グロース VS SP500 >
2021年1月8日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1540.99/3824.68=40.29%
26週移動平均との乖離は、+4.98%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、ついに2020年12月中旬にこのレンジを上に離れました。7年近い持ち合いを上に離れたわけで、今後数年にわたる「小型成長株優位の地合い」が続くと期待しています。
→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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