2020年12月24日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1493.29で終わりました。一週間前に比べて、33.50ポイントの続伸(+2.29%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比+0.07%)やSP500(前週末比-0.17%)は横這いだったのに対し、3週連続で大幅にアウトパフォームしました。クリスマス休暇前の動きにくい状況に加え、コロナ対策決定に対する不透明感から主力株は小動きでした。しかし、小型成長株は引き続き堅調な動きが続いています。
<小型成長株相場>
先週、2013年以来の持ち合いを上に抜け、小型成長株相場が始まったのでは?とコメントしました。今週もこの流れが続いています。
フェイスブック・グーグルに加え、アリババやテンセントなど、「世の中を席捲してきた大型IT株」への社会・政府の見方が厳しくなっています。「とりあえず詳しいことは良くわからないけど、名が知れた大型IT株を買っておこう」という投資行動の結果「割高になっていた」大型成長株には逆風が吹いているようです。
<ラッセル2000グロース VS SP500 >
12月24日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1493.29/3703.06=40.33%
26週移動平均との乖離は、+5.48%でした。
ラッセル2000グロース÷SP500は、2013年から長期的に32%~38%のレンジで推移してきました。しかし、ついに先週このレンジを上に離れました。7年近い持ち合いを上に離れたわけで、今後数年にわたる「小型成長株優位の地合い」が続くと期待しています。
→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年11月末時点)
(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)
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