アメリカ成長企業

将来面白いことになりそうなアメリカの成長企業を紹介します。

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アメリカ成長株市場の動き-2020-11-27

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アメリカ成長株

2020年11月27日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1344.61で終わりました。一週間前に比べて、45.04ポイントの続伸(+3.47%)でした。今週も主要インデックスのNYダウ(前週末比+2.21%)やSP500(前週末比+2.27%)をアウトパフォームし、小型成長株堅調の流れが継続しています。

<ワクチンとコロナ>
米国の新規感染者数は一向に減りません。しかし、ワクチンの承認が見えてきたこと、さらにFRBが引き続き緩和姿勢を維持しそうなことから、株式市場は堅調が続いています。

<大統領選挙と波乱材料>
今週も株式市場は堅調でしたが、トランプ大統領が「最後に何かする」リスクは引き続き残っています。中東では、イランの核開発関係者がイスラエルによって暗殺されたとの報道がありました。イランは報復を表明しており、米国の反応が注視されます。

一番株式市場が気にしている「中国関係」は、まだ強烈な政策は何も出ていません。このまま何もない形で、バイデン氏に引き継がれるのか?それとも、やっぱり何かとんでもないことを最後にしでかすのか?注目されます。

<米国の小型成長株は今後どうなるのか?>
もともと、私は長期投資するなら成長株であり、成長株の中でも小型成長株が長期的に一番魅力的な投資対象であると思っています。これは「成長とは小さな物が大きくなること」であり「小さな会社の方が、新しい事業機会を機敏にとらえる可能性が高い」という考えがあるからです。

そして実際の投資リターンを見ても、小型成長株のインデックスは主要インデックスを「長期的に上回る」リターンを上げています。指標としているのは、ラッセル2000グロース÷SP500です。長期的な推移は下記のようになっています。

2002年10月:22%→2013年10月:38%となっています。この11年間で、ラッセル2000グロースは、SP500を156%アウトパフォームしています。(SP500は約2倍になっていますが、ラッセル2000グロースは3.5倍になっていました。)
→ 長期の図の拡大

さらに、一部のアクティブ運用ファンド(例えば毎月の投信リターンの比較で紹介しているSBI米国小型成長株等)は、主力インデックスも小型成長株インデックスも大幅(年率で10%近く)に上回るリターンを上げています。
→ 2020年10月の投資信託リターン

しかし、この7年ほど、小型成長株インデックスは主要インデックスに勝てていません。負けていないけど、勝てていません。(もちろん、例えばSBIのファンドのような一部のアクティブ運用ファンドは、この7年間もSP500に大勝ちしていますが)

2013年以降は、32%~38%でのレンジとなっています。そして今年の3月~4月、30%割れまで下がり、「米国小型成長株は歴史的な割安状態」でした。その後、市場の落ち着きとともに、34%近辺まで戻り、この2か月は「コロナ後?」なのか「バイデン政策?」なのか、37%近くまで上昇しています。→ 2020年春の歴史的安値についてのコメント

現在、この7年間続いたレンジの上限に近くなってきました。このレンジを抜けて、超長期の上昇サイクルが始まるのか?それとも、この7年続いたレンジが継続するのか?興味あるところです。

<米国小型株 対 主力株>
上記のコメントと重なりますが、毎週レポートしているので、定型コメントを掲載させていただきます。

11月27日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1344.61/3638.35=36.96%
26週移動平均との乖離は、+2.94%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には割高、長期的にはやや割高となっています。2013年以降続いたレンジを上に抜けるのか?注目されます。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年10月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

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