アメリカ成長企業

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アメリカ成長株市場の動き-2020-09-25

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アメリカ成長株

2020年9月25日の米国小型成長株インデックス(Russell 2000 Growth)は、1100.78で終わりました。一週間前に比べて、27.80ポイントの下落(-2.46%)でした。主要インデックスのNYダウ(前週末比-1.75%)やSP500(前週末比-0.63%)に比べても、やや大きな下落となっています。しかし、一週間前のアウトパフォームが大きかったため、この数週間では、主要インデックスを上回るリターンとなっています。

欧州におけるコロナの新規感染者急増への懸念から、週の前半にはかなり下げましたが、その後落着きを取り戻しています。

<コロナのピークアウト>
欧州主要国の新規感染者が急増しています。しかし、死亡者数は4月に比べて極端に低い水準にあり、まだワクチンが無いにも関わらず、この半年の間に治療法について大きな進歩があったことがわかります。

米国の場合は、欧州とは異なり、悪く言えば「この半年のコロナ封じが不完全」、良く言えば「既に多くの国民が感染してしまっている」という状況です。このため、極端な新規感染者の急増となっていません。日次死亡者は、少しずつですが、減少傾向が継続しています。

<米中の緊張>
トランプ大統領が国連での演説で、中国を厳しく非難しました。しかし、「口での攻撃」は特に売り材料にはなりません。TikTokの件は、まだまだ着地点が見えませんが、これも米国株式市場全体への影響は、限られます。

引き続き、「香港・中国の金融機関への具体的な制裁」が無い限り、米国株式市場への悪影響は限定的と思っています。

<大統領選挙>
連邦最高裁判所のギンズバーグ氏の死去に伴う、新しい判事の指名がかなり動いてきました。トランプ大統領は、保守派のエイミー・バレット氏を候補者に指名。これにより、民主党からの反発はさらにエスカレートしています。

大統領選挙前にバレット氏が承認されて新しい判事となった場合、民主党の一部は「選挙でバイデン氏が当選したら(さらに上院も下院も民主党が押さえたら)、判事の定数自体を9から増加させて、リベラルの判事を指名して、過半数を取る」、と言い始めました。

11月の選挙は、大統領、上院、下院に加えて、連邦最高裁判所のシステム自体も決める、後世から「歴史の分岐点であった」と確実に言われるイベントとなります。

支持率については、米国全体ではあまり変化がなく、5%~10%程度バイデン氏がリードしていますが、フロリダなどでトランプ氏の追い上げがかなり目立ってきました。今週は、1回目のディベートがあります。いよいよ、直接対決です。

<米国の小型成長株の割安について>
9月25日時点の、ラッセル2000グロース÷SP500は1100.78/3298.46=33.37%
26週移動平均との乖離は、+0.56%でした。

ラッセル2000グロース÷SP500は、長期的に32%~38%のレンジで推移していました。
短期的には中立、長期的には割安となっています。

→ 2019年4月以降の小型成長株とS500の相対比較の推移
→ 小型成長株関連投資信託のパフォーマンス(2020年8月末時点)

(過去の市場コメントは、「アメリカ成長株(米国成長株)市場」)

 

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